夢の超特急貨物列車〔7896〕2024/11/27
2024年11月27日(水)晴れ!
昨日、11月26日のウィキを見て、北伊豆地震のこと書きました。で、11月26日にはもうひとつ、僕の目をひく出来事が。それは昭和50年、1975年11月26日のこと。
昭和50年11月26日からおよそ一週間、国鉄は、スト権ストと呼ばれる大規模ストライキを実施したのでした。僕らが三公社五現業と習った企業体の職員にはストライキ権が認められていなかったことに反発したストライキ。今の人たちにはなかなか理解できんでしょうねー。言葉自体が矛盾してますもの。スト権スト。
ともあれ、26日には、国鉄のほぼすべての列車が運休し、貨物列車のほとんども走りませんでした。これにより組合側は市場、経済が大混乱し、国側が譲歩するのではないか、と見込んでいた。
しかし、貨物列車による輸送に変わってトラック輸送などが使われ、大混乱には陥らなかった日本の貨物輸送。
そう。今日のテーマは鉄道による貨物輸送の話。いろんな説があるけど、基本的に、このスト権ストが鉄道貨物輸送の衰退に劇的に拍車をかけた、と言われてます。昭和50年というと、僕は中学2年生。汽車通学の人たちも、なんとかして通学してきたと記憶します。で、その頃には鉄道貨物はかなりの荷物をトラック輸送に奪われてた訳で、それにトドメを刺したのが、スト権スト。トラック輸送の方が便利であることに人々が気付き、高速道路網の整備も相俟って、どんどんと鉄道貨物輸送は廃れていくことになったのでした。
爾来半世紀。国鉄の財政状況の悪化があり、鉄道貨物が減少したこともあって、新しい鉄道貨物輸送の技術開発やインフラ整備に経営資源が投入されることは、なくなったのでした。そして益々トラック輸送へシフトするという負のスパイラル。
しかし。また、社会構造は変化しようとしている。しているのだ。そう信じたいのは、鉄分濃いめの僕。地球環境が急速に悪化し、温暖化が進む現代。そして、人手不足は深刻となり、貨物輸送にも人手がかからない効率化が求められる現代。今一度、鉄道輸送と船舶輸送に眼を向ける時期が到来しています。
今は華やかな側面ばかりが強調される各地の新幹線も、人口減少社会の中で、早晩、経営の問題が顕在化してくると言われています。ここはやはり、新幹線と在来線を組み合わせた鉄道輸送だ。遅れている鉄道輸送の技術開発やインフラ整備を進め、未来社会のあるべき姿を描く。それはまさに、今しかない。
などと興奮しているのは、僕が鉄分濃いからです。
でも、リニア新幹線が開業するのなら、東海道新幹線で貨物輸送をしよう、と考えるのは当然の帰結だ。新幹線貨物列車の開発を進めたいねー。夢の超特急貨物列車。在来線との接続インフラや、貨物ハブターミナルなどは当然必要で、日本の隅々にまで毛細血管のような鉄道輸送網を構築し、AI、自動運転などを駆使して日本列島の社会構造を変革し、地方の活力も取り戻す。これだ。
スト権ストが衰退に拍車をかけた鉄道貨物輸送。再び脚光をあびる日が近いことを夢見る日々。そう。夢の超特急貨物列車。