大田口駅のマルタイ〔7860〕2024/10/22
2024年10月22日(火)晴れ
今日は香川方面へ。早朝、会社でふた仕事ほど済ませてから、国道32号線を走って阿波池田経由で、香川へ。
ここは土讃線、大田口駅。左手の向こう側が、大田口駅ホーム。その手前に停車するマルタイ。そう。先日も紹介した、大田口駅のマルタイは、今朝もまだ停車してました。汽車の運行がない深夜の土讃線で、バラストを突き固める作業をしているんでしょうか。このプレートにあるように、プラッサー&トイラー社製のマルチプルタイタンパー。型番は09-16 CSMで、日本でも一番使われているんではないかと思われるオーストリア製のマルタイ。近くから撮影ができる、大田口駅。
こんなページもありました。この車両と同じプラッサー&トイラー社製09-16 CSMで、東武鉄道が保有するものの紹介。その仕組みなどが、結構詳しく書かれてます。勉強になるねー。
このにっこりでも紹介した、つるはしによる突き固め作業の写真から始まっての歴史も、わかります。最初にこの作業を自動化したのは1930年代のスイスで、日本国鉄でも1954年に導入。国鉄は、芝浦製作所との共同で国産のマルタイを開発してるんですな。しかし、国鉄分割民営化の際に芝浦製作所はマルタイ製造から撤退、現在の海外製マルタイ主流の状況になっている、という訳だ。勉強になるねー。なりませんか?
さて。先日来書いて来た、東海道新幹線の保守車両衝突事故。バラスト運搬車であるモーターカーが、停車中のマルタイに衝突して脱線、破損した事故。こういった保守車両って、電車ぢゃないんですな。自走できるようになってます。マルタイはディーゼル駆動で、バラスト運搬車はモーターカー。勉強になるねー。
事故が起きたのは豊橋駅と三河安城駅の間。コンクリートのスラブ軌道と、砕石によるバラスト軌道との違いについては、以前、紹介しました。実は、東北新幹線ではスラブ軌道しか採用されておらず、バラストは、ないんですね。東海道新幹線では、建設当時の諸々の事情もあり、バラスト軌道区間が採用されてます。
冬場、よく関ヶ原界隈で積雪による徐行運転になる理由については、こないだ、書きました。それでもスラブ軌道に改良されず、今でもバラスト軌道のままであるのは、スラブ軌道に変更する工事が大変なのと、過密ダイヤの新幹線での大規模工事が事実上難しい、といった事情があるらしいですね。東北新幹線とかでは積雪による遅延が少ないのは、全線スラブ軌道だから。
まあ、マルタイが活躍できるスラブ軌道の新幹線も、いいよね。それはそれで、いいと思う。将来、リニア新幹線ができて東海道新幹線の運行に余裕ができても、バラスト軌道のままでいいな、などと思うのでした。
しばらく大田口駅に停車中の、マルタイ。次はどこで作業するんでしょうかね。頑張って仕事するマルタイに負けないよう、僕も頑張って仕事仕事!