風にころがる映画もあった、中央公園〔7824〕2024/09/16
2024年9月16日(月)晴れ!
中央公園。正式には高知市中央公園とか言うんでしょうか。公園を管理しているのは高知市みどり課。毎週のようになにがしかのイベントが開催される、高知市民にとっては便利なイベントスペース。
しかし、僕らが子供の頃の中央公園は、そんな場所ではなくて、植え込みがたくさんある緑の「公園」でした。真ん中に噴水があり、それを取り囲むように植え込み。
公園の外周には、戦後の闇市の雰囲気を残す飲食のお店がひしめき、少しゴチャゴチャした、なので魅力的な路地となっていた話は、以前にも書きました。
高知新聞に、そんな僕らが親しんだ中央公園ができつつある時代の写真がありました。ここは戦争ですっかりと焼けてしまい、戦後にバラックが立ち並び、昭和30年代になって、やっと、公園として整備されたのでした。中央公園。
父が高知街地区の防犯協会のお世話をしてた関係で、毎年、中央公園で防犯の映画上映をやってました。椎名誠さんの「風にころがる映画もあった」という本ではないけど、公園にスクリーンを張り、映画の上映をしてたんですね。僕も毎年そのお手伝いに駆り出され、中央公園というと真っ先にそれを思い出します。
小学生の頃は植え込みで遊んだし、小林塾の帰りに中央公園北口の前に毎日出てた軽ワゴンのホットドッグ屋さんでホットドッグを食べてたし。
あと、路地にあった「平壌館」という焼肉屋さんに家族でよく来てました。小さな小さな焼肉屋さんやったけど、美味しかったです。
そんな中央公園も、都市計画の中でこのようなフリースペースに様変わりし、便利なイベントスペースとなりました。
それでも、ラララ音楽祭を始めた頃は、商店街の営業妨害になる、ということで椅子とテーブルを使用した飲食は基本的に認められてませんでした。今や、「土佐のおきゃく」ですきんね。隔世の感がありまくる、中央公園。
風にころがる映画のお手伝いをしてたのは、半世紀以上前のこと。ついこないだのことみたいやけど、そろそろ、「敬老」される日も近づいてきているのでした。ああ・・・