斎藤さん〔7815〕2024/09/07
2024年9月7日(土)晴れ!
今話題の、そして今朝の高新「きんこん土佐日記」のネタにもされてた兵庫県知事。そのお名前は「斎藤元彦」。斎藤。斉藤ではなくて、斎藤が正しい。
僕の高校の同級生で、「日本人のおなまえ」でお馴染みの姓氏研究家、森岡君が、「斎」と「齋」と「斉」と「齊」について、わかりやすく解説してくれてました。なるほど。「斎」と「齋」、「斉」と「齊」は、それぞれ新旧関係なんだそう。「斎」の旧字が「齋」で、「斉」の旧字が「齊」。「斎」と「斉」、つまり「齋」と「齊」は、まったく別の漢字。で、当該知事もそうやけど、全国の斎藤さんは、「斎宮寮の藤原氏」という意味なので、斎藤、齋藤と書くのが正しいけど、昔から「斎(齋)」の代用として「斉(齊)」が使われてきてるので、まあ、問題はない、という話についてきてますか?
斎宮寮の藤原氏。伊勢神宮に奉仕する未婚の皇女が斎宮で、その日常生活をサポートするのが斎宮寮。「斎」とは、つまり、そういう意味だ。
ここは土佐神社の北。土佐神社脇の道路をどんどんと北上していくと、1kmちょっと行った先に、このような説明版が立てられています。
「齋籠岩(いごもりいわ)」
現在、毎年3月11日夕刻に社殿にて執り行われている齋籠祭は、昔、このチャートの巨岩で行われていたんだそう。田植前に、山に「おいごもり」して忌み慎む、という古い習慣の名残り、と。説明版には書かれています。なるほど。
この横を、志奈弥川(しなねがわ)が流れています。伊勢神宮の五十鈴川のように、土佐神社の禊の川。その川沿いの巨岩は、ひょっとしたら土佐神社よりも古い信仰の歴史を持っているのかも知れません。
「斎む」と「忌む」は、同じ意味だったりもする訳で、身を清め、謹んでけがれを避ける、といった意味があります。某知事も、心身を清め、謹んでけがれを避ける行動が求められてます。でないと、忌み(斎み)嫌われるよー。
ところで、「斎」と「齋」と「斉」と「齊」などと書いたけど、これはパソコンが変換してくれるから書けているだけで、全部手で書け、と言われたら、もちろん無理です。全国の斎藤さんは書けるんでしょうかね。