今年も奥物部湖湖水祭の衝撃〔7792〕2024/08/15
2024年8月15日(木)晴れ
79年目の、終戦の日。平和の祭典とされるオリンピックが終わったけど、そしてパラリンピックが始まるけど、世界は平和に満ちてない。人類という種の本能なのか未熟さなのか。ベルリンの壁が崩壊した時、世界は平和の方向に向かうかも知れないなどと思ったのは幻想だった。それでも僕らは平和への希求をやめてはならない。今日という日は、そういう思いを確認する日。もう、戦争のことを体験として語れる人は少なくなってきた、79年目。
平和といえば。昨夜、行ってました。奥物部湖湖水祭。去年のにっこりにも書いたけど、その際の表題は「奥物部湖湖水祭の衝撃」。そう。衝撃でした。話には聞いてたけど実際に行ってみると、すごい。「お山のディスコ」と呼ばれる奥物部湖湖水祭は、今年も盛大に開催されたのでした。いや、すごい。
奥物部湖は、旧物部村大栃の物部川に、1957年(昭和32年)建設された永瀬ダムのダム湖。そのダム建設工事による犠牲者の霊を慰め、ダム湖に沈んだ集落を偲び、そして五穀豊穣を祈願して始まったのが奥物部湖湖水祭で、今年で62回目なんだそう。
ダム湖に4500個の灯籠が流され、400発の花火が打ち上げられる美しいお祭り。やけど、なんと申しましてもメインはダンス。ダンス。ダンス。
真ん中に組まれた櫓はお立ち台と化し、その周囲を、決まったステップで老若男女が踊る。踊る。踊る。流れる曲は5曲だけ。大栃音頭、お富さんからノーランズのセクシーミュージックまでの幅広さ。多様性にも程がある選曲で、みんな思い切り楽しんでました。エンドレスに繰り返されるので、まったく踊れなかった人も、見よう見まねで少しづつ踊れるようになり、おしまいの方にはうっかりお立ち台にも上がってしまうというというノリの良さ。今年は僕も上がってしまった・・・
今の旧物部村人口は、2500人くらいでしょうか。しかし、その倍を超えるお客さんが集まり、一夜だけ、山の中に巨大なディスコが出現するという不思議な光景は、ちょっと、行ってみないと想像できんと思う。来場者数は、5000人ということになってたけど、今年は間違いなく、去年より多い。かなり多い。美良布からのシャトルバスも長蛇の列で、帰りはシャトルバスに乗るのに1時間以上待ってしまいました。
このお祭り、口コミでその面白さが広まっており、年々来場者が増えている模様。これからもっともっと増えると思う。だって、楽しいんだもの。
来年は「あんぱん」もありますきんね。シャトルバスの増便必至。これ、高知の市内からシャトルバス走らせてもいいくらいやね。お金取って。
いやー、今年も楽しませて頂きました。今年の同行者は帰省中のJr.2号で、彼も楽しそうに踊ってました。平和やねー。
昨日の写真を並べてみました。実は、この中に僕もちょこっと写っております。
こういうお祭りができる幸せ。平和のありがたさ。こんな風景がいつまでも続くことを心から願う、8月15日の朝。