蛇紋岩街道とホオノキ〔7787〕2024/08/10
2024年8月10日(土)晴れ!
よさこい、始まりました。暑いねー。くれぐれも水分補給はこまめに、多めに。それにしても櫻井つぐみ選手、金メダル、おめでとう!
すごいね。昨夜、お客様のホテル屋上ビヤガーデンで鏡川花火大会を一緒に楽しんでいた弊社のN課長、息子さんが櫻井つぐみちゃんと小学校中学校同級生だった、と自慢してました。なんせ、高知県人がオリンピックで金メダルを取るのって、92年ぶりですきんね。92年。1932年(昭和7年)のロサンゼルス五輪で、当時14歳で高知商業学校の学生だった北村久寿雄さんが競泳1500mで金メダルとって以来。
ちなみに、北村さんのウィキ。その脚注に、このにっこりひまわりが出てくるのはご愛嬌。こないだ、教えてもらいました。
さて。今日のお昼からは、高知のお街はエラいことになってます。あちこちから轟音が響き、街中を、よさこいの衣装を着た老若男女が闊歩する。僕はその前に、つまり午前中、昨日もご紹介した日高村を走ってジオを楽しんできたのでした。暑かったけど、楽しかったー。
まずは汽車で日下駅へ。日下駅から、この山道を駆け上がる。ゴルフする方々にとってはお馴染みの道やけど、ゴルフに縁がない僕は、あまり通ったことのない道。いやー、感動しました。特に、ゴルフ場への分岐である妹背峠から仁淀川へと下っていく道は、いい。僕は今日、蛇紋岩街道と名付けました。道路工事によって開鑿された露頭は、ほとんどが蛇紋岩。蛇紋岩好きにとっては、たまらない道だと思う。こんなのとかこんなのとか、全部、蛇紋岩。道端に転がっている砂利も蛇紋岩。
地質図を見るとこうで、この一帯が蛇紋岩地帯であることがわかるけど、実際行ってみると、それを見事に体感できます。
蛇紋岩は、マグネシウムが多くてカルシウムが少ない貧栄養の特殊な土壌。そこに出現する独特の植生。この界隈で有名なのはドウダンツツジ。秋に咲くドウダンツツジは、この界隈の「錦山」という地名の由来ともなってます。あと、トサミズキ、ヤナギノギクとかが有名やけど、今日ご紹介するのはホオノキ。朴木。
本来、高山性のホオノキが、標高100mくらいに自生しているのは珍しいんだそう。蛇紋岩という特性が、他の植物の進入を拒み、氷河期に山地から低標高域に移動してきたものが残っている、いわゆる「遺存植物」と考えられているんだそう。
この辺の情報を教えてくれた日高村役場のOさんは、この朴葉で仁淀川の鮎を焼いて名物にしたい、と言うておられました。いいねー。いい。
写真は、妹背峠から仁淀川へ下って行く途中の道端。道端の砂利が蛇紋岩。そして、道の向こうの上部真ん中にホオノキが写っておるの、わかるでしょうか。蛇紋岩とホオノキ。
日高村は僕にとって魅力あふれるジオパーク。炎暑の中、名護屋の沈下橋からくらうどまで走り、バスに乗って帰ってきた8月10日の午前中。
仁淀川では、ラフティング、楽しんでました。夏やねー。