アドルフ・サックス、ありがとう〔7758〕2024/07/12
2024年7月12日(金)小雨
昨夜。とある祝賀会で、久々にサックスを吹いてしまった。アルト・サックス。Alto Saxophone。
中学生の時に吹奏楽部で吹き始め、高校時代はフュージョンバンドでも吹き、大学時代はサンバフュージョンのバンドとかで吹いてた、サックス。
高知へ帰り、社会人になってからは、コンボやビッグバンドで吹いたり、よさこいバンドで吹いたりしてたけど、ここ二十年以上はまともに吹いていなかったサックス。高校同窓会の余興以外で、今回のように人前で吹くのは、本当に久し振りでした。いやー、楽しかったね。楽しうございました。
サックスは木管。見た目が金属なので、吹奏楽部とかでは無い人にはわかりにくいけど、木製のリードというもので音を鳴らすので、木管。クラリネットとかと同じ理屈で、音が鳴ります。
金管楽器は、自分の唇を震わせて音を鳴らすという構造上、日常的に吹いてないと、音が鳴らなくなったりします。が、それに比べると木管は、特に比較的音が出しやすいサックスは、しばらく吹いてなかっても音だけは鳴るのがいいね。音色、音質はともかく、鳴ることは鳴るのである。
しかも音色については、サックスの場合、どちらかと言えばクリアな音よりもジャジーな、個性的な音が求められるので、なんとかなったりするんですね。まあ、自己評価です。はい。
社会人になってからは、ジャズ、吹いてました。20年以上吹いてないと、もちろん楽譜を読むスピードが遅くなったり、指が動かなくなったりします。それでも指は、少し練習すると少しづつ動き始めたりもするのでした。
古典的な西洋楽器と違い、サックスは、ある楽器製造職人によって開発された近代的な楽器。以前にも書いたけど、その名もアドルフ・サックスという人が作り上げたのでSaxophone。
アドルフ・サックスは、19世紀に活躍したベルギー人。1838年にはSaxophoneの基になる基本特許を取得しており、その後、完成させていったと言います。ウィキのネタですが。しかし、特許に関する係争で2度も破産しているんだってね。しかし後年キチンと評価され、なんとベルギーの紙幣に肖像が使われたというから渋沢栄一もビックリ。アドルフ・サックスが生まれた街の道路には、アドルフ・サクス通りという名前が冠せられていたりするから、すごい。帯屋勘助もビックリ。
ともあれ、その吹きやすさや操作性のお陰で、四半世紀の時空を超えて楽しませてくれました。アドルフ・サックス、ありがとう!