蛇紋岩の道を走って田中良助旧邸へ〔7759〕2024/07/13
2024年7月13日(土)小雨
梅雨らしいお天気の土曜日。気温も、このところに比べたら少し低めで過ごしやすいねー。そんな土曜日の朝、久々に柴巻まで走ってきました。雨の中なので、炎天下よりはずっと走りやすかったです。今日の目的地は「田中良助旧邸資料館」。本当に久し振り。
僕が初めて田中良助旧邸を訪れたのは、もう、20年前のこと。その時は資料館としての整備工事中で、中には入れませんでした。
田中良助邸は、龍馬が若い頃、しょっちゅう遊びに来ていた家。柴巻界隈には坂本家の持ち山があり、その山番を務めていたのが田中良助さん。龍馬より15歳年長で、文武両道のなかなかの教養人。若い龍馬に大きな影響を与えた、とも言われてます。
田中邸は、標高がおよそ300m。高知の城下からだと、まあまあの距離があります。が、龍馬の時代の人たちにとってはしゅっとご近所のような感覚だったでしょうか。
老朽化で結構荒れ果てていたという田中良助邸ですが、高知市の文化財保護審議会による調査が行われ、高知県内に唯一残る龍馬ゆかりの建造物ということで高知市の史跡指定を受け、2000年に建物が田中家から高知市に寄付されて全面的な修復工事が行われた、という経緯。
20年前、初めて訪れてた時にはその修復工事中やった訳で、その4ヶ月後、きれいになったばかりの田中良助旧邸を訪れたことでした。もちろん走って。
その時、資料館の中をうろうろしていると、窓の外からおんちゃんが部屋を覗き込む。そのおんちゃん、部屋に掲げられた「田中良助」さんにあまりにそっくりだったので、ビックリしました。タイムスリップしたような感覚。
その2年後、そのおんちゃんは、田中良助さんの末裔であることがわかりました。お話できて、よかったです。
今朝10時。年配の男性が車でやって来て、家の雨戸を開けたりしてくれました。僕は雨と汗でびしょびしょなので、中には入れませんが、外から覗かせてくれました。
そのおじさんに話を聞くと、このすぐ下に住む方で、高知市からこの旧邸の管理を委託されているとのこと。で、田中良助そっくりのおじさんの話をしたら、すぐわかりました。2~3年前、田中良助さんを追わえて行ってしまった、とのことでした。合掌。
その方のお兄さんの息子さんが、高知市内に在住で、今朝もちょっと前に来ちょったよ、と話してくれました。なるほど。
写真は、その旧邸の建物の窓枠にスマホを置いて自撮りしたもの。立派な石積みの間に、高知の城下が遠く見えています。すばらしい景観。龍馬も、ここから城下町や太平洋を眺めたことでしょう。
この石積み、蛇紋岩が多いね。素敵な蛇紋岩。円行寺からここ柴巻へ駆けあがってくる道中、道の脇は蛇紋岩だらけ。蛇紋岩の巨岩を切り崩して道路をつくっている、という感じ。
実はブラタモリ高知編のロケハンの際、ディレクターの方と、ここ田中良助旧邸と八畳岩に来てます。結局、タモリさんが訪れることはなかったけど、もしタモリさんが来てたら、この蛇紋岩だらけの山を喜んだでしょうねー。
田中良助旧邸の裏手の山にあるのが、龍馬が良助さんと酒盛りをしたという八畳岩。今日は行かず、確認できんかったけど、恐らくは蛇紋岩の巨岩だ。
雨中の柴巻RUN。懐かしい田中良助旧邸と、蛇紋岩を目一杯楽しんできた、梅雨の土曜日。