松山まで8時間〔7739〕2024/06/23
2024年6月23日(日)曇り
昨日はお昼から、結構かなりしっかりと、降りました。梅雨ですきんねー。
昨日の午後、高知田野会という会合に参加してました。田野町出身で、高知市界隈に住むみなさんの集まり。僕は田野町で生まれた訳やないけど、会員にさせて頂いてます。僕のおじいちゃんが、田野町から高知商業学校へ進み、銀行員を経て牛乳会社を作ったからですね。
そんなご縁で高知田野会。町長はじめ、街の幹部の皆さんとなかなか楽しいひとときを過ごさせて頂きました。いやー、楽しかった。こないだ紹介した、介良UFO事件を題材にした映画「ミラクルサマー」のこと、町長も知ってて、なかなか期待してましたよ。
今、高知市内から田野までは、車で1時間半かかりません。安芸市とかの混み具合にもよるけど。で、現在、芸西から安芸にかけての自動車専用道も建設中で、どんどんと近くなる、田野町。
僕が子供の頃は、どれくらいかかってただろう。3時間近くかかっていた記憶があります。途中、未舗装もあったりしてね。
そこでまたまた「汽車時間表」。1925年時刻表復刻版。この「汽車時間表」には、汽車や汽船だけでなく、乗合自動車の時刻表も掲載されています。こんな感じで。
これ見ると、高知・松山間に乗合自動車が走っていること、わかります。1日5往復。もちろん我らが「野村組」も走ってますな。で、所要時間は7時間20分乃至8時間だって。いやー、すごい。国道33号線は、明治27年に「四国新道」として開通し、大正9年に県道に認定されてます。なので、この乗合自動車は、県道に認定されたばかりの道を走っておる訳だ。
以前、国道33号線寺村トンネルの迂回路を紹介したことあるけど、あんな感じの県道だったんだろうか。いや、県道松山高知線は昭和9年に道路幅5m~5.5mに拡幅、とあるから、もっと狭かったのかも知れません。8時間、こんな道だとすれば、お尻が痛くなるねー。
料金は7円80銭。公務員の初任給で換算すると、当時の1円は現在の2400円だそう。だとすれば、この乗合自動車の運賃は、高知松山間が約19000円。それだけの価値はあったのでありましょう。8時間で松山へ行けるという、夢の交通インフラだ。
ちなみに、昨日紹介した高知須崎間の汽車の料金は68銭。約1600円。現在は普通列車980円、特急に乗ると1740円なので、あんまし変わらんね。
あと、まだ鉄道が開通していなかった阿波池田ー高知間にも乗合自動車が走ってます。所要時間は5時間乃至5時間20分。11往復走っているので、なかなかに需要があったんだねー。運賃は5円90銭なので、14000円。
面白いねー。面白い話はまだまだ続く、大正14年「汽車時間表」。