船岡山の今〔7722〕2024/06/06
2024年6月6日(木)薄曇り
今年も6月6日がやってきましたね。梅雨入りも近いでしょうかね。今日は薄曇り。ここは、船岡山。久しぶりやねー。
南国市の、吾岡山の西にある船岡山は、かつて、標高54.1mだった山。山の中腹には住吉神社さんが鎮座まします、太古の昔から親しまれてきた里山。花之丞さんの話や相撲の話など、幾度かご紹介してきました。
Googleマップで見ると、こんな感じ。地理院地図の航空写真だとこれ。外周だけ残して、こんなになっていることは、あまり知られてませんね。この看板にあるように、ここは、鉱山。こんな身近な場所に「鉱山」と言われてもピンとこんと思うけど、ここは立派な「ケイ石」鉱山。ケイ石。珪石。チャート。シリカ。
南側の、住吉神社さんへ上がっていく石段も、立派なチャートが敷き詰められていますね。仏像構造線の北側、秩父帯の立派なチャートでできた山、船岡山。
幾度か、その内側を紹介してきました。今から13年前はこんな感じ。こないだ、東京から帰ってくる飛行機から見たとき、以前よりも掘り進められたみたいに感じたので、今朝、撮影してきました。確かに、以前よりも掘り進められてますな。もう、標高0mくらいまでいっているんではないだろうか。これより掘り進むとどうなるんでしょうかね。水が出てきそうな気もしますが。
ケイ石。この鉱山を所有しているのは太平洋セメントさんなので、用途は、セメントでしょうね。石灰石と粘土に少量の珪石と鉄滓を混合して焼成し、それに少量の石膏を混ぜて粉砕するとセメントができる、とウィキに書いてます。ようわからんけど、セメントをつくるのに重要な役割を果たすんでしょうね。
高知には石灰石も多いけど、チャートも多い。高知城の石垣がチャートの野面積みであることからも、わかるよね。
珪石はシリカストーン。
珪石を還元、精製してできた高純度のケイ素の結晶が、シリコン。そう。シリコンバレーのシリコンで、半導体に使われたりします。
そのケイ素を構成元素のひとつとして含有する有機ケイ素化合物がシリコーン。シリコンとは似て非なるもの、シリコーン。オイルとかゴムとかパウダーとかになって、結構身近なのがシリコーン。
お菓子とかの乾燥剤で入っているのはシリカゲル。へんてこりんな名前やね、と思いよったけど、シリカーゲルと考えたらなるほど、という感じ。シリコーンの、ゲルだ。どうでもいいですか?
船岡山の話でした。1970年代はこんな感じで、1960年代はこれ。戦後になって、この里山のチャートが注目され、こんなになっちゃった。神社と外周だけ残して。ここまで掘ったら、次はどうなるんだろう。まあ、僕が気にすることでもないけど。