貨物時刻表〔7685〕2024/04/30
2024年4月30日(火)小雨
本当によく降ります。まだ真っ暗い時間に出勤してきたけど、自転車のライトの前に細かい細かい雨粒が落ちてくる朝。体感は、降ってないのに。
以前、高知新聞に「貨物時刻表」が人気、という記事が掲載されてた話、書きました。昨日、四国鉄道文化館で、その「貨物時刻表」の最新号が販売されてたので、ついうっかり買ってきました。いや、面白いです、JRの「貨物時刻表」。
以前はネットの時刻表を見ただけやったけど、この書籍のもの、なかなか読み応えありますねー。
巻頭にいくつもの特集が組まれています。一番最初にドカンっと掲載されてるのが「鉄道貨物協会のご紹介」。そう。僕らにはあまり馴染みのない鉄道貨物やけど、非常に有効に活用されている企業もあり、そういった皆様と鉄道事業者の団体。鉄道事業者、利用運送事業者、荷主企業が三位一体となって調査研究を行い、明るい輸送の未来を目指している、とのことでした。そして、鉄道貨物を活用しておられるお菓子メーカーさんの実例なども紹介。
この時刻表を発行しているのもその「鉄道貨物協会」ですきんね。
巻頭にはそのほか「鉄道コンテナ輸送の仕組み」「鉄道による廃棄物輸送」「貨物駅の紹介」「機関区の紹介」「鉄道による国際物流」「臨海鉄道の紹介」「貨物鉄道輸送の歴史」「STOP!!温暖化」などなどの特集が組まれ、JR貨物の主要な車両も紹介されてます。
やはり、全部の通奏低音として流れているのが「環境」。「環境」を切り口に、鉄道貨物の優位性を説く、といった内容になってますねー。
貨物列車は一度に650トン(10トントラック65台分)の輸送が可能。ドライバー65人に対して運転士1人。
貨物鉄道輸送は、輸送量当たりのCO2排出量が営業用トラックの約11分の1 。
巻末には鉄道コンテナの種類なども紹介されてます。僕としては、ここはまだまだ研究開発の余地があると思ってます。大口大量輸送から、きめの細かい小口輸送まで、様々な用途に対応した新技術が必要やね。貨物基地などのDXの推進、効率化、利便性の向上などなど。うまくやれば、将来、日本での鉄道貨物輸送は劇的な環境変化をもたらす気がしてます。
まずは、土讃線に貨物列車を復活するところから初めて欲しい。今のような高知までの鉄道コンテナトラック輸送は、時代に逆行するものだ。土讃線貨物列車復活は、日本が鉄道輸送主体に舵を切る号砲なのだ。なのである。
などと息巻きつつ巻末を見ていくと。読者応募作品傑作集「貨物列車フォトギャラリー」。たくさんたくさんの貨物列車が走る写真。美しいねー。この機能美。
最巻末には、昔のマンガ雑誌とかによくあった付録が付いているではないか。厚紙になっていて、切り取って糊付けすると写真立て。そして、切り取れるようになった毎月のカレンダー。早速組み立て、4月のカレンダーをはめ込んで立ててみたのでした。いいねー。