記憶中枢を刺激する「匂い」〔7684〕2024/04/29
2024年4月29日(月)小雨
4月29日と言えば、僕らの世代にとっては「天皇誕生日」で、今は「昭和の日」。今日もあちこち、観光客さんで賑わうんでしょうねー。
僕は、朝4時半に会社へ。ふたつほど仕事を済ませてから、本社棟前の草刈り。雨も多いし、気温も上がったし、すごい勢いで伸びる草々。大自然ってすごいよねー。
で、今朝は、諸々を済ませてから、ちょっと、GWの観光客さんみたいなことしてみよう、と思い立ったのでした。目指したのは愛媛県西条市。
西条市は、鉄道で行くにはかなり遠い。土讃線で「南風」に乗り、多度津駅で予讃線「しおかぜ」に乗り換えて行くのは、とても遠い。なので、車で行きました。伊野から国道194号線を走ると、西条は結構近いです。
目的地は、ここ。「四国鉄道文化館」。こないだ多度津駅で見つけた「DE10」のこととか調べてたら、どうやら西条の「四国鉄道文化館」に、僕が好きそうなものが展示されているらしい。行ってみると、なかなかに立派な施設だ。
この施設ができたのは2007年で、増築して南館が開館したのが2014年とのこと。それまで、四国の鉄道の貴重な車両などはJR四国多度津工場に保管されてたみたいやけど、伊予西条駅前の便利な施設で一般公開されるようになっているのでした。
普通なら、多度津に、そういった博物館ができそうなもの。それが西条になったのは、昭和30年代の国鉄総裁で、新幹線の功労者である十河信二さんが西条出身だからでしょうかね。地元の誘致もあったでしょうか。
今日の一番のお目当ては、これ。こないだから幾度も動画をご紹介しているDF50。僕が子供の頃、一番お世話になったディーゼル機関車。その初号機DF501が、きれいに展示されてます。しかも、日本でただ一台、走行可能な状態で保存されている車両。動くところ、音、匂いを感じてみたいねー。独特のスルザーサウンド。
匂いといえば。
まず、この左側の0系新幹線。灰皿もある、懐かしい車内へ入ってみたら、懐かしい懐かしい「匂い」が。そう。あの頃の新幹線車内の「匂い」だ。
そして、南館に展示されているキハ65形気動車。僕らが急行「あしずり」でお世話になった気動車の、固定型ボックスシートや灰皿も良かったけど、何より懐かしかったのが「匂い」。車内へ入ると、あの、急行「あしずり」の「匂い」が僕の記憶をあの頃へ誘うのでした。
お昼過ぎには用事があって高知へ帰るけど、伊予西条でGWの観光客をやってきた、昭和の日。記憶を刺激するのは「匂い」である、と気付かされた「四国鉄道文化館」。