伊予鉄道の郊外電車と市内電車と空港延伸〔7643〕2024/03/19
2024年3月19日(火)曇り
今日は、午後から、松山へ来てます。愛媛県の松山。ここは伊予鉄梅津寺駅。ばいしんじえき。この一つ北の駅が高浜で、松山観光港へは、高浜駅からバスで5分。伊予鉄道高浜線ね。
伊予鉄道には、こういった郊外線と、路面電車が走る市内電車があります。そう。それぞれ直通運転はしてなくて、郊外電車が路面電車の路線を走ったりすることは、ありません。郊外電車と市内電車は別物。そう考えると、50年前まで走っていた土電安芸線ってのは画期的やね。
郊外線のような電車は後免駅から後免町駅、そして安芸駅へと走り、現在も走っているような路面電車型の電車は、はりまや橋から宝永町、知寄町を経由して舟入川沿いに後免町へと走り、後免町駅で安芸線に乗り入れて直通で安芸駅へ。これは、便利だ。路面電車型の電車が大自然の中の線路を疾走するのは、それはそれでかっこいい。
市内から後免町駅までは複線なので、ダイヤは自由に設定できるし、準急、急行なども走らせられる。よく考えましたねー。
ところで伊予鉄道。この郊外型電車ではなくて、市内を走っている路面電車が、JR松山駅の高架事業にともなって西へ700m延伸し、松山環状線という広い道路までつながるんだそう。高知駅の高架事業の際、土電の電車を北のイオンまで延伸させよう、という運動が実らなかったのとは大きな違いだ。どうしてなんでしょうね。
恐らくは、近年ヨーロッパなどで取り入れられ、日本では宇都宮市に新しくできたライトレールなどを意識してのことでしょう。LRT。Light Rail Transit。
地球環境や新しい都市のあり方を考えた公共交通のあり方として、注目されているLRT。そんな社会情勢の中から、伊予鉄市内電車をJR松山駅から延伸させる計画が持ち上がったのでしょうか。
更に。その計画は、将来的に松山空港まで延伸させることも視野に入れているんだとか。なるほど。JR松山駅と松山空港が電車で直結する訳か。いや、道後、大街道、松山市駅を経由してJR松山駅、松山空港という路線も夢ではないね。その際の車両は、LRTの思想を盛り込んだものになるだろう。
などと考えると、とさでん交通。
こないだ書いたように、戦時中、海軍は安芸線日章駅をつくり、そこから海軍高知航空隊まで引き込み線を敷設しようとしていたのは、間違いない。僕はそう、確信します。もし、その線路ができていたら、安芸線を廃止する、という議論はどうなっていたんだろう、と妄想する今日この頃なのであります。伊予鉄道市内線、松山空港延伸計画を見るにつけ、その「もしも」の妄想は暴走を始めるのでした。
さあ、松山で仕事済ませて帰らなくっちゃ。