「ゆきゆきて、神軍」と映画館〔7598〕2024/02/03
2024年2月3日(土)薄曇り
久し振りに、懐かしい映画の題名を見ました。「ゆきゆきて、神軍」。
来週、県立美術館にて、原一男監督の作品が8本、一挙に上映されるとのことで、当然ながら原一男代表作である「ゆきゆきて、神軍」も上映されるのであります。観に行けるかどうかは微妙やけど。
「ゆきゆきて、神軍」を観たのは、池袋の文芸地下だったかどうだったか。なんとなく大学生の時に観たような記憶やったけど、公開が1987年なので、違う。恐らくは、東京へ出張に行った時か何かで、観に行ったんだと思います。高知ではなかなか観れんかったので。
この映画は、ニューギニア戦線で生き残った兵士が、自分の部隊で、上官命令により射殺された日本兵が居ることを知り、その真相を知る為に時に暴力を奮いながらかつての上官を問い詰めて歩く、というドキュメンタリー。詳しくは、このウィキに書いてます。
その衝撃的な結末も含め、強烈なインパクトだった「ゆきゆきて、神軍」。
ああいった映画や、ATGのような映画、マニアな映画などなど、面白かったねー。僕が東京で大学生をやっていた時代は、まだ家庭にホームビデオもそんなに普及しておらず、映画は映画館へ行って観るものだった。なので、封切り劇場とは別に、各街々に夥しい数の名画座のような映画館があって、色んな映画を上映してました。
重宝したのは「ぴあ」。「ぴあ」という雑誌には、関東地区の映画館の上映情報が詳細に載っていて、索引ページもあったので、とても便利でした。
暇があると「ぴあ」を開いて、面白そうな映画を探す。電車で出かけて行って、観る。まあまあ安かったし。オールナイトとかも多かったねー。途中、後ろからイビキが聞こえてくるオールナイト。
今はシネコン全盛で、ネット配信が主流になってきた世の中。あんな名画座タイプの映画館って、どうなってるんだろう。と思い、調べてみたらこんなページがありました。あるんですね、名画座。しかしまあ少ないこと。嬉しいのは、よく通った「早稲田松竹」が今もあること。そして、「ゆきゆきて、神軍」を観た記憶のある池袋の「文芸地下」は無くなったけど、「新文芸坐」というのがありました。
「四国・九州」を見てみると。そこで紹介されている映画館は5館。そのうち、なんと3館が高知県だ。
安藤桃子さんがつくった「ウィークエンドキネマM」と「あたご劇場」と、安田の「大心劇場」。すごいね。高知県人、恵まれてますな。
社会も文化もエンターテイメントも、どんどんとその姿は変わってゆきます。でも、映像が伝える力というのは、変わらない。
美術館で観るのもいいけど、「ゆきゆきて、神軍」なら、あたご劇場で観たいねー。