長瀞、追分、奈路〔7584〕2024/01/20
2024年1月20日(土)曇り
今日もぬくいねー。昨夜もぬくかった。
昨夜、城西館さんで、ある量販店さんの商社会の総会と懇親会がありました。料理は、久々の皿鉢形式。丸テーブルに回転卓が乗っていて、大皿から自分が食べたいものだけを取って食べるという、僕ら高知県人には身体に染みついたお馴染みの方式で、なんか、とてもリラックスできました。日本酒も、例の緑色のガラスでできた燗酒が飛び交って、これも嬉しかったです。
コロナ中に高知へ赴任してきた県外出身の方々は、こういうの、初めてとおっしゃってました。コロナ中は懐石みたいに一人一人の料理になってましたもんね。あれは、僕にはちょっと、苦痛でした。
この、高知で昔から行われて来た方式が戻ってきたのは、僕らにとっては嬉しいこと。ホッとしました。
で、今日は香川方面へ。早朝、会社でふた仕事ほど済ませてから、国道32号線を走ってやって来ました。写真は、途中の「長瀞」。大豊町の「長瀞」。ながとろ。向こうに見える橋が「長瀞橋」。
この地名の由来は一目瞭然で、急流ばかりの吉野川にあって、ここだけトロトロした流れが直線上に長く続いているから。だから、長いトロトロ、長い瀞瀞。長瀞。
長瀞という地名ですぐに思い浮かべるのは、埼玉県秩父の長瀞でしょう。ブラタモリでもやってましたもんね。この衛星写真見てもわかるように、その長瀞も、長いトロトロの流れから来てるんでしょう。
地理院地図で「長瀞」と検索すると、日本列島中に、たくさん出て来ます。この地図に「長瀞」と入力して検索してみてください。全国にある、長瀞。ながとろ。日本ってのはかなり広いと思うけど、こういった地名の法則が全国的に通じてたりするのが、面白いですよね。それぞれ別の「国」だった時代が長いのに。長瀞という地名は、どちらかと言えば東日本に多いことが、これで見て取れますな。
他にも、全国的に広がる特徴的な地名では「追分」があります。おいわけ。街道とかが分岐する場所を、日本中で「追分」と呼ぶようで、これもたくさんありました。これで「追分」と検索しましょう。こんなにもたくさんあるのに、四国には1ヶ所しかないのね。なるほど。確かに高知県人に「追分」という地名は、あんまし縁がない。「りんご追分」の追分って、意味、わかってないと思います。
次に、「奈路」という地名を見てみました。僕らには結構馴染みのある、山中で平らかにひらけた土地でよく見かける地名、「奈路」。なろ。緩やかな傾斜のことを「なろい」と言いますもんね。僕は、これも「長瀞」と同じで、全国に広がる普遍的な地名と思っていました。今のいままで。迂闊にも。
ところが。地理院地図で「奈路」と検索してみましょう。その地名は、ほぼほぼ高知県だけに、それもたくさん存在することがわかったのでした。なるほど、そうやったのかー。つまり、「なろい」って、土佐弁?
高知にはあちこちに存在する「奈路」は、どうやら高知だけに普遍的な地名だったのでした。知らんかったー。
なるほど。そんな訳で、世の中知らないことだらけ。面白いねー。