巨木と神様〔7546〕2023/12/13
2023年12月13日(水)晴れ!
今朝は高知。昨日、しまなみ海道から広島岡山を通って瀬戸大橋を渡り、帰ってきました。結構、走ったねー。そんな訳でクスノキ。楠。
昨日ご紹介した、大三島の大山祇神社。境内のあちこちにクスノキの巨木が屹立してます。その中でも一番目立っておるのが、昨日の写真の真ん中にドカンと写っている「乎知命御手植の楠」。おちのみことおてうえのクスノキ。昨日書いた神武東征の際の御手植なので、一応、樹齢は2600年ということになってますね。そこでクスノキの大きさや樹齢について、少し調べてみたのでした。
僕ら高知市民にとって馴染みのある大クスノキと言えば、ここでしょうか。天神大橋南詰の土手の上に屹立する「天神のクスノキ」。高知市保護天然記念物のこのクスノキは、昭和56年現在で幹囲7.5m、樹高25m。樹齢はわからんけど、300年400年とかでしょうか。昭和56年と言うと僕にとってはついこないだやけど、40年以上経ってるので、もう少し成長していると思われる「天神のクスノキ」。
ただ、クスノキ業界の中では、まだまだコビンスで小さい部類。なんせ、日本の巨木ランキングってのを見たら、上位はほとんどクスノキが独占してますきんね。こんな感じで。
中でも有名なのが、「蒲生の大クス」。その幹囲はなんと、24,2m。鹿児島県蒲生町の八幡様に屹立する巨木は、推定樹齢1500年~1600年となってますね。どの資料見ても、日本で一番の幹囲は、「蒲生の大クス」で決まり。
で、このランキング見たら、高知県のクスノキも10位にランクインしてます。「大谷のクス」。須崎市大谷、須賀神社の境内に屹立するクスノキは、幹囲が17.1m。蒲生のクスよりは小さいけど、幹囲でも、この天神のクスノキの倍以上ある巨木。ストリートビューで見たらこんな感じでこんな感じ。なるほど。でかい。樹齢はというと、1200年と書いてあるページから2000年超と書いてるものまで様々。樹齢って難しいねー。蒲生の大クスは、概ね、1500年か1600年と書かれてるので、それくらいなんでしょう。と、すると、大谷の大クスは1200年から1400年くらいなんでしょうかね。鹿児島と須崎では気温も降水量も違うので、一概に比較はできませんが。
こうやって見てくると、昨日の「乎知命御手植の楠」、幹囲は11mなので、樹齢も、なんとなく想像はできます。が、神話との整合性に鑑みたら2600年なのでした。
それにしても。日本の巨木ランキング見ると、その巨木のほとんどが神社の境内に聳えており、神木になったりしていることが、わかります。巨木と神社。
太古の昔からの、この国に暮らす人々の、大自然に対する向き合い方を教えてくれる「巨木」と「神社」。