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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

秋の読書は「やなせたかし」〔7508〕2023/11/05

秋の読書は「やなせたかし」

2023年11月5日(日)晴れ!

天気予報は夜から雨。そろそろ雨も降らんといかんよね。

早朝、会社でゆっくりしてます。朝ドラ「あんぱん」が決定してから、こんな本を購入してしまったので、それ読んだりしながら。やなせたかしさん。この「アンパンマンの遺書」は、1994年、つまりやなせたかしさんが75歳のとき、つまり最愛の奥様を亡くされてすぐに書かれた自伝。やなせ先生は、これを書いた後、まだ19年間活躍される訳ですが、その75年間の人生だけでも非常に、濃い。すごい人生を送っておられること、わかります。

 

父を亡くした後、高知市内に住んで、小学校二年生まで第三小学校に通ったとのこと。第三小学校は追手前小学校なので、僕の大先輩だ。お母さんの再婚で、後免町の伯父の家に住むようになり、後免町で18歳まで過ごした柳瀬少年。

それにしてもすごい。本人は謙遜して書いているけど、才能がマルチで、デザイナーからイラストレーター、シナリオライター、構成作家、詩人、作詞家、絵本作家、そして漫画家と、各方面で著名人と関わりながら活躍されてますね。ただ、本人は、漫画家として大成したかった。しかし、漫画家としては活躍できずに還暦を過ぎ、そして、アンパンマンが大ヒット。やっと、念願がかなったのは70歳。

 

いろんな才能を発揮しながら、自分の人生を問い続ける姿勢。いったい何をしたいのか。頑固に頑固に、それを追い求めてきたやなせ先生の姿を、この自伝で伺うことができます。

 

大きかった戦争体験。終戦で突然「正義」が逆転する。

「正義のための戦いなんでどこにもないのだ」「正義はある日突然逆転する」「正義は信じがたい」

この想いが、のちにアンパンマンを産んだ、と、語っておられます。

 

高知新聞の記者から三越の宣伝部と、そこそこ活躍する。この有名な包装紙の、Mitsukoshiのロゴのレタリングは、三越宣伝部員の柳瀬嵩。しかし自分がやりたいことはそれではない、と、退社。「会社はやめたけれど、毎日なんにもすることがないのにはおどろいた」という表現がやなせ先生らしいね。それでも、その才能とお人柄で、様々な仕事が舞い込んできて、予想外の成果をあげていくやなせ先生。

どんどんと活躍の幅を広げていくのに、モヤモヤした感情を胸に抱えてきたと言います。人生のハードルが高いんですな。ものすごく、高い。

 

やなせさんが作詞したアンパンマンのマーチの歌詞は、これ。子供向けの歌なのに、よく見ると、内容が深いよね。深い。

「なんのために生まれて なにをして生きるのか」

アンパンマンの遺書」の中で、この言葉が「僕の人生のテーマソングである」と書いています。

 

単に、「愛と勇気」にあふれた、70歳になってから成功したおじさんの物語、などという単純な話ではないのである。

この自伝読んだら、これ、朝ドラにしてみたい、と思う気持ちはよくわかる。とんでもないエピソードが散りばめられ、そして、奥様との愛の物語があり、真ん中に一本通っている、人生の筋。

この秋読むのにお薦めの、一冊。


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