佐川地質館で草刈りをする館長さん〔7451〕2023/09/09
2023年9月9日(土)晴れ!
まだまだ暑いけど、朝晩の空気に少しづつ秋を感じるようになってきた、9月。まあ、昼間はまだまだ暑いけど。
高知県内には、僕が好きな施設がいくつかあるけど、佐川地質館もそのひとつ。お天気が良い土曜日なので、早朝会社で一仕事と草刈りを済ませてから、汽車に乗って佐川へやって来ました。そう。「らんまん効果」とやらで賑わう佐川。朝ドラの威力、NHKの威力恐るべし。牧野富太郎博士が生まれ育った佐川の街は、予想を超える観光客で賑わっているとのこと。面白いですもんね、らんまん。
で、佐川地質館。
佐川という土地は、ナウマン博士以来、「地質学のメッカ」とも言われる地質学的に非常に面白い地域。ハインリッヒ・エドムント・ナウマン博士はドイツの地質学者で、東京帝国大学の初代地質学教室教授に招かれた人物。佐川の地を何度か訪れ、その地質の面白さを世界に紹介してますね。ナウマン博士にちなんで、街の北にある石灰岩の露出を「ナウマンカルスト」と呼ぶようになってます。
で、昭和27年、牧野博士も佐川町役場に「佐川繁栄策の一助として」と寄稿した手紙の中で、佐川に化石を収集し、展示する博物館をつくってはどうかと提案しているのであります。佐川地質館ができたのは、その40年後の平成4年。1992年なので、もう、開館して30年になるんですね。幾度かやって来たけど、来る度に発見があって、なかなか楽しい佐川地質館。
今日は、佐川盆地の形成と横倉山について、少し勉強してきました。
佐川盆地の成り立ち。4億年前の古生代から中世代、新生代に至るバラエティーに富んだ地質。豊富な化石群。なんでここの横倉山に4億年も前の地層があるのか。それは、中国大陸南東部の一部がプレートの横ずれ運動で移動してきた、という説が有力という話も、今日、勉強してきました。世の中知らないことだらけ。
勉強の後は、須崎まで炎天下RUN。暑いねー。暑い。暑いけど、フィリピン海プレートの沈み込みと造盆地運動、珊瑚礁由来の豊富な石灰岩露出などを楽しみながら、走りました。斗賀野盆地から峠を越えて、須崎へ。そしてそうだ山温泉で、ゆっくり。のったり。まったり。温泉つかってのったりまったり、至福の土曜日昼を過ごして、歩いて吾桑駅へ。で、汽車で高知へ帰ります。
写真は、佐川地質館の駐車場で草刈りする旧知のM館長さん。暑い中、えらいねー。感動したので、地質館をバックに撮影してしまいました。えらいねー。