べき乗則〔7424〕2023/08/13
2023年8月13日(日)晴れ!
よさこいも終わり、高知の夏も後半へ。今朝、会社へ来てみると、晴れているのに窓の外からのワシャワシャが聞こえない。昨日はツクツクボウシの声も聞いたしね。季節は少しづつ、着実に、歩みを進めてゆく。太古の昔からの地球の営み。
やけど、1950年代から地質年代は「人新世」に入ったそうで、人類の所業が気候に対してどんどんと影響を与える時代になりました。よさこい、昔から暑かったけど、こんなに暑かったっけ?
台風やらよさこいやらでそのニュースが目立ってないけど、ハワイ、マウイ島では、ハワイ史上最悪と言われる火事が起きてますね。山火事からはじまって、19世紀初頭にはハワイ王国の首都があったというラハイナの街を焼き尽くした大火事。現在、死者は80名ということやけど、連絡がついてない住民が1000名と言います。無事を祈るばかり。
原因の究明は、これから。まだ、被害は続いてますきんね。乾燥した気候にハリケーンの強風が加わって、みたいなこと言われているけど、このかつてない規模の火事には、人間の所業がある程度関わっている可能性は、高いいのかも知れない。
ラハイナは古都。その古都が、史上初めて、焼けてしまった訳で、少なくとも歴史時代に入ってからは、大規模な山火事が街を焼き尽くす、みたいなことはなかったのでありましょう。
ネットニュースなどを読んでいると、ハワイでは、毎年のようにどこかで山火事が発生しているとのこと。それが何故、こんなにも大きな山火事になってしまったのか。山火事は、乾燥、高温、落雷などで自然発生するもの。いろんな議論があるけど、単純に地球温暖化が山火事の巨大化の原因である、などと考えるのは危険だと思う。別の、人為的原因も、あるのかも知れません。
山火事が自然発生したとき、無理に消火せずに、ある程度焼けるに任せる。1988年のアメリカ、イエローストーンの巨大な山火事の頃から、その必要性が叫ばれるようになっています。今までの歴史上なかった規模での山火事は、単発で発生する山火事を無理に消火してきて、焼けていない森が広大に広がったのが原因ではないか、とされたんですね。「発生確率と規模はべき乗則に従う」という話。発生の間隔が2倍に開けば、規模はそのn乗倍とかの、べき乗になる、という議論で、自然発生の山火事は、無闇に消火しない方が、大規模火災につながらない、という話も、あります。
今回の大火災がそうなのかは、僕には情報もないしど素人なので妄想に過ぎんけど、とにかく原因は単純ではないし、警報が鳴らなかったという単純ミス(これも重要であるのは論を俟たないが)だけに原因を帰してしまっては、地球の将来に禍根を残すのではないか、などと思ったりしている日曜の、朝。
写真は、弘化台から見た今朝の南嶺、高見山。あの山も、最後に焼けてから、6年が経過しました。