ああ、よさこい・・・〔7422〕2023/08/11
2023年8月11日(金)雨のち晴れ
早朝、会社へ行くときには結構降っていた雨も上がり、いよいよよさこい。よさこい日和。こりゃあ、暑い。みなさん、牛乳飲んで、熱中症に気を付けてくださいねー。でも、やっぱしよさこいに青空はよく似合う。
今朝は、久々に南嶺を走ってきました。よく降った雨のお陰で、山道には大量の水が流れていて、足が冷たくて心地いい。結構涼しい山中RUNを楽しんできました。が、やはり今日はよさこいのこと、書かん訳には参らんでしょう。なんせ、4年振りだ。高知の街には轟音と笑顔が溢れ、なんか、嬉しくなってくる。やはりよさこい、自分たちが楽しむお祭りだ。それがよく、わかりました。
今朝の高知新聞1面のコラム「小社会」に、興味深いことが書かれてました。「青森ねぶた祭り」のこと。地元の芸能史では、その踊りは「長い冬の忍従から解放された歓喜を爆発させたもの」で、地元の人たちが自分たちの為に踊ったもの。それがいつしか観光資源になったことから、資金力のある企業への依存度が高まり、興行的要素が濃くなってきて、遂に富裕層向けに100万円のプレミアム観覧席が登場した、という話。京都の祇園祭で40万円の席が登場し、阿波踊りでも20万円の特別席。なんだそりゃ。
よさこい祭り、そのはじまりは、戦後の街を元気にしよう、観光客を呼び込もうという下心でありました。しかし、なかなか踊り子さんを集めるのも大変。そんな時代が長く続いた後、幾度かこのにっこりにも書いてきたような事件が勃発し、爆発的に広がったのはご承知のとおり。その広がりの底にあったのは、「地元の人たちが自分たちの為に踊る」というマインド。だって、お祭りだもの。
「小社会」には、よさこいの「踊り子は自分が楽しむためび参加する。この趣旨はずっと揺らいでいない。観客はそれを勝手に見て楽しむという体裁」と書かれてます。そう。プレミアム観覧席が馴染まないし、何より、そんなところで観たって楽しくないよね。創作舞踊の発表会じゃないんだから。
とにかく、なんでもアリで、自由に、自由に、自分たちが、楽しむ。
よさこいも、なんとなく画一化し、賞獲りレースになり、資金力のある企業への依存度が高まりつつあった時代もありました。でも、さすが高知県民。よさこいを、イベンターが仕切るおしゃれな観光イベントにはしなかった。やはり、商店街を練り歩いて観客と一体になる、あの感じが堪らなく「よさこい」なのだ。踊ったりバンドやったりしたこと無い人にはなかなか理解できないかも知れない、よさこいの、魅力。
別に、よさこいソーランほど観光客が来ないでもいいではないか。人口も、宿泊キャパの少ないんだから。それより、どこまでも自由に、解放的に、なんでもアリで、みんなが楽しむお祭りであり続けて欲しい。富裕層がプレミアムシートで観るような「イベント」には、なって欲しくない。
ここは愛宕商店街。結構長いので有名。愛宕と、万々ね。踊ったりしたことない方にはわからんかも知れんけど、長いので、人気。踊り子さんの体力の見せ所ですきんね。フラフラになるのもまた楽し。
道端に座っていると、本当にいろんな、さまざまなチームがやってきます。この多様性こそが、よさこいそのものだと思う。商店街で、暑い暑い言いながら、踊り子さんと一体になって楽しむ。プレミアムシートの何万倍も楽しいのにね。
大橋通りの松岡かまぼこ店で買うてきたミンチボール食べながら、道端で売っている生ビール飲んで座ってたら、愛宕商店街の見知らぬ女性の方が、氷たっぷりのお水、持ってきてくれました。ビックリ。
ああ。よさこい・・・