176円は当たり前、178円もありますね〔7364〕2023/06/14
2023年6月14日(水)曇り
写真は、南国市のとあるガソリンスタンド。高知県人にとってはお馴染みの176円の看板ね。この、レギュラーガソリン176円という状況は、結構長いです。
高知の不思議なところは、フルサービスだろうがセルフだろうが、そしてどのお店に行っても、ガソリン、ほぼ、同じ価格ということ。幡多の方へ行くと2円ほど高くなるけどね。そして、幡多エリアへ行ったらどの店行っても同じ価格。
県外へ出ると、お店によって価格、違うよね。それが当たり前やけど、高知はそうではない。山間部だろうが都市部だろうが、小さなお店だろうが大きな店舗だろうが、同じ価格。これって、どうなんだろう、とは思うよね。思います。
例えば牛乳の値段って、お店によっても違うし、特売とかフェアーとかで一時的に安くなったりも、します。ところがガソリンは、高知のガソリンは、決してそうは、ならない。今日は、こうなってしまった歴史を、振り返ってみよう。歴史を学ぶ「今日のひっこりひまわり」ですきんね。
このページをご覧ください。2008年12月20日の「今日のにっこりひまわり」。今から15年前。今日、ご紹介したのと同じガソリンスタンド。この15年でMobilがENEOSに変わったけど、それ以上に衝撃的なのがガソリンの価格。レギュラーガソリン90円。そう。あの頃ガソリンは1リッター90円だった。なんか、今となっては想像つかんよね。夢物語。で、その日のにっこり読んでみると、ある事実に気付きます。
高知のガソリン価格、その90円になる2週間ほど前まで、全国一高かったんだそう。それが1週間で全国一安いガソリンとなり、更に安くなっていた、という話。その後、徐々にガソリン価格は上昇するも、高知が全国一安い状況には変化はありませんでした。しばらくは。
その状況を一変させたのは、公正取引委員会。2009年4月3日、高知市内の石油元売会社7社に対して、不当廉売の恐れがあると警告したのでした。その後、高知県下のガソリン価格は正常化となりました。いや、正常化なら良かったけど、それこそアッと言う間に全国平均を飛び越し、またまた全国一高い水準に引き上がってしまった、という歴史。
あれから、高知のガソリンはずうっとずうっと、全国一の水準。でも、まあ、お店によって少しづつ価格が違うとかなら、地理的状況から言うて、そんなもんかな、とも思うたりする訳やけど、全店同価格、というのはどういうことなんだろう。ちなみに、国道32号線を大豊町を通って徳島県へと抜けると、大歩危(徳島県)のガソリンスタンドの価格は、高知県(つまり高知市とか)より10円以上安かったりするのには、ビビります。県境をちょっと越えただけで。
ちなみにちなみに、都道府県別平均ガソリン価格ランキングというページがあって、今日現在の高知県は、安い方から数えて46位。沖縄は数値なしなので、実質最下位。全国平均よりも12.4円、高い。
公正取引委員会は、公正な競争を促す訳やけど、公取による「警告」がこのような結果になっているのは、なんともかんとも皮肉ですなー。そんな高知のガソリン価格史。