青柳橋の姫女苑〔7344〕2023/05/25
2023年5月25日(木)薄曇り
昨日、牧野植物園のこと書いたけど、あの内容の元ネタの一部は、昭和51年高知新聞社発行「高知県百科事典」。その中の「牧野植物園」の項目は、かの山脇哲臣さんが書いておられます。高知県立牧野植物園第5代園長の、山脇先生。
歴代の園長さんの中でも、高知県人には一番名前が知られているんではないでしょうかね。大正七年にお生まれになり、2016年、98歳でお亡くなりになった山脇先生。なので、高知県百科事典に書かれている内容は間違いないね。
昨日書いたことの他に、「野生ギク、野生シャクナゲ、ツツジ類の収集を充実し、地質時代の遺存植物とみなされるコウヤマキなどの日本特産植物の収集植栽に重点をおいている。」などと記載。コウヤマキは高野槇で、どうやら高野山にゆかりのある樹木。中世代から残るという、確かに珍しい植物。当時は牧野植物園の重点植物やったのか。
現在の牧野は、施設の充実とともに研究分野、収集分野も広がっていて網羅的。もう、60年ですきんね。
写真は今朝、4時半頃の五台山。青柳橋西詰から撮影しました。この横に、五台山ロープモノレールの駅があったことを覚えている人も少なくなってきたでしょうか。今はタクシー会社になってます。
ここから丸い緑のロープモノレールに乗って五台山に上り、竹林寺さんを抜けて牧野植物園へ。それがあの頃の定番ルート。
で、ここ一面に白い花を咲かせているのは、姫女苑。ヒメジョオン。随分と昔、姫女苑と春紫苑(ハルジオン)の見分け方、書いたような記憶があります。遠目にはとてもよく似ているヒメジョオンとハルジオン。一番簡単な見分け方は、葉っぱの付き方でしょうね。茎を包み込むように葉っぱが出ているのがハルジオンで、そのまんま付いているのがヒメジョオン。この花を観察すると、ヒメジョオンでした。
あと、蕾が下向くのがハルジオンで上向くのがヒメジョオンって見分けもあるね。
「らんまん」を毎日観てると、植物を近くで観察したくなる。
大学生の頃、「なべの会」というサークルで毎週のように東京郊外の山へでかけて野草を採取していた僕は、そのサークルの中では植物覚えるの、苦手でした。もうちょっと勉強しちょったら良かった、と、後悔しても始まらんけど。そんな僕でも、ヒメジョオンとハルジオンの見分け方は、覚えてました。
未明の五台山を見上げる姫女苑。