スペイン村、和朗フラット四号館〔7288〕2023/03/30
2023年3月30日(木)晴れ!
そんな訳で、東京。酪農乳業関連の会合があって、やって来ました。昨日はその打合せ。日本の酪農について、熱い会話を楽しんだのでした。今日も楽しみですねー。
昨日は、会社のお花見に後ろ髪を引かれながら上京して来た訳ですが、会社のSNSにはその模様がUPされてました。ツイッター、Facebook、そしてInstagram。いい感じやね。いい感じ。どれも美味しかったです。
で、今朝は、麻布界隈の更新世段丘の起伏を走って楽しんで参りました。ひとくちに武蔵野台地と言いましても、その更新世段丘には、代表的な面として「武蔵野面」と「下末吉面」があり、下末吉面の方が、古くて硬い。硬いので、水の流れで開削された谷の斜面は急になっていて、非常に入り組んだ起伏の激しい地形が醸し出されている「下末吉面」。麻布台などは、その「下末吉面」に相当する為、とても起伏に富んだ地形となっているという話は、何度書いたか忘れました。
こないだ、日経新聞の「私の履歴書」に村井邦彦さんが登場している話、書きました。その村井さん、高校生の頃から「キャンティ」に出入りし、芸能人やアーティストと交わっていたという話。そこで思い出したのが、キャンティから入った窪地の一角にある、通称スペイン村。今朝は久々にそこへ走ってきました。ちょっと、懐かしい。前回走って行ったのは、2015年10月のこと。8年も前。僕のバイブル「東京の空間人類学」で紹介されてた、昭和11年に建てられたモダンなアパート群で、今も3棟、当時のまんまの姿を残しているのであります。前回撮影した2棟から曲がったところにあるのが、この建物。
ここにこんなアパートが建てられた経緯については、こちらをお読みください。それにしても、お洒落だ。
この棟は「和朗フラット四号館」という名称だそうで、2019年に国の登録有形文化財に指定されてます。前回来たときは、まだ、そんなものには指定されてなかったけど。
木造2階建てで、各階4戸、合計8戸。全室、間取りや仕上げが異なっているんだそうで、それはそれは凝ったつくりになってますね。大正から昭和の初期にかけては、民間でも、こういった洒落た建造物がたくさんつくられた時代。それが東京のど真ん中で今も残っているのが、すごい。
首都高とか幹線道路とかに近いのに、エアポケットのように佇むこのエリアは静かで、家々の駐車場には見たこともないような高級外車が並びます。このアパートにはどんな人が住んでるんだろうね。部屋の床はラワン材の板張り。木部は褐色オイルステン塗りで、天井と壁は木ずり白漆喰塗り。窓等の建具は真鍮製。ようわからんけど、なんか、モダン。
この界隈で遊び、育った村井邦彦さんが、日本のいろんな音楽シーンを創出していった訳だ。なるほど。
さあ、今日は仕事本番。頑張りますね。