僕はニホンカワウソを見た、かもしれない〔7164〕2022/11/26
2022年11月26日(土)小雨
早稲田大学の探検部出身で、塾を経営しながら自然農園で作物をつくりつつ、自然についてのメッセージを発信しておられる、成川さんという方がいらっしゃいます。成川さんは、ニホンカワウソは絶滅していない、という立場での発信や調査を続けておられますね。昭和54年6月に須崎市の新荘川で確認されて以来目撃例がなく、平成24年に、国によって絶滅種に指定されたニホンカワウソ。しかし、そうは言いながらも、その後も、あちこちから「見た」という情報が寄せられているのも事実で、自然の中で、動物に囲まれて暮らしておられる成川さんの皮膚感覚として、絶滅していない、と言うておられる発言は、なかなかに、重い。
その成川さんの、今日のFacebookの記事を読んでて、腰が抜けました。「黒潮がカワウソを護った」という記事。成川さんによると、現在、ニホンカワウソは愛媛県南部愛南町や高知県西部大月町に出僕情報があり、また、横浪半島にも濃厚な目撃情報がある、とのこと。
どうやら。川の場合は、人間による環境変化が激しいので、カワウソは海に逃げ込んだのではないか、という話。そして、人が寄ってこない、岩が入り組んだような複雑な海岸で、豊富な海の幸を捕食して、生息しているのではないか、ということなんですね。で、その有力な場所に、横浪半島の五色ヶ浜界隈がある、と書いているではありませんか。おう。それ、見たぞ!
去年の7月のことでした。僕は、愛自転車「ベージュの折りたたみ号」に乗って、横浪半島、浦の内を通って須崎へ走りました。その際、五色ヶ浜に立ち寄り、岩場を小一時間歩いて、有名な「メランジュ」を見たのでした。その感動は、にっこりひまわりに詳しく書いてます。
実は、その、岩場歩きをしている途中で、なにやら小動物が岩の上に居るのに遭遇したのです。最初はイタチかと思うたけど、そうではない。なんか、写真で見たことのあるカワウソみたい、と思い、スマホを取り出して撮影しようとしている間に、逃げられてしまいました。ベージュ色した小さな動物。一瞬、「ニホンカワウソ」か?とも思うたけども、「まさかねー」と思い直し、今日まですっかり忘れていたのでした。
そこに、成川さんのFacebook。ひょっとしたら、あの日、岩の上で僕が見たのはニホンカワウソだったのではないか。そんな気がしてきて、今、少し興奮しているのでした。まあ、違うかも知れんけど、そうかも知れん訳で、ロマンやねー。
今度また、あの横浪メランジュ見に行ってみよう。また、遭遇できるかも知れんしね。あの岩場はなかなか危険で、時々、釣り人が危険を犯して歩くくらいの、人を寄せ付けない海岸。そこにひっそりと、黒潮に守られてニホンカワウソが暮らしているのだとしたら、すごい。
写真は、横浪メランジュと並んで有名な、西分のメランジュ。ブラタモリでタモリさんをご案内した、メランジュ。今朝、撮影してきました。行ってみてビックリ。砂浜の地形がすっかりと変わってましたね。大自然の力ってのは、僕らの想像の上をいく。
大自然のことで僕らにわかっていることは、少ない。なので、ニホンカワウソが横浪に生息しているとしても、それは、驚くに値しないのかも、知れません。