段丘上の東京タワー〔7128〕2022/10/21
2022年10月21日(金)快晴
そんな訳で、東京。業界の寄り合いに合わせて上京し、色々とお仕事してます。東京、人が多いですねー。当たり前やけど。で、泊まったホテルも外国人観光客さんだらけ。withコロナは、次のフェーズに突入しています。この世界では。
東京へ来るのには、航空会社のパックを使うことが多いのですが、今回もそう。で、今回の活動に便利な場所で、ということで泊まったホテル、5階の窓からの景色が、これ。すごい。真っ正面に東京タワー。こんなにじっくりと、近くから、東京タワーを見たのは初めてではないでしょうかね。すごい。
こうやって見てみると、東京タワーって、更新世段丘の上に建てられていることがよくわかります。もちろんその基礎は、東京礫層まで打ち込まれている訳やけど。海抜18mの段丘上に建てられた、333mの鉄塔、東京タワー。
子供の頃は、パリのエッフェル塔とかに比べると、そのデザインがお洒落ではないなー、などと思っておったんですが、段々とその姿を美しいと感じるようになってきました。いや、なかなかいいフォルムではないか。
地理院地図の、地形分類図に陰影起伏図を重ねたのが、これ。十字の場所が現在地で、その西側の段丘の先っぽに東京タワー。
元々、ここは増上寺の広大な境内地。つまり増上寺も、段丘の先っぽにあったのでした。江戸城も段丘の先っぽ。増上寺も寛永寺も段丘の先っぽ。そして東京タワーも、段丘の先っぽ。この湿地帯は麻布十番で、江戸の、地形を活用した都市計画が、そのまま現在の東京の街にも引き継がれていることがわかって、楽しいね。
子供の頃、雑誌か何かの付録に、紙で作る東京タワーの模型が付いてて、組み立てたこと思い出します。なんとなく1/100スケールの紙製の組み立て模型やったという記憶なんですが、それだと3m33cmになる訳で、そんな大きなものを部屋の中で立てられる家がそうそうあるとは思えんので、記憶違いかも知れません。まあ、小学生にとっては、巨大だった。せっかく作ったのに、家族に「マギる」と言われた巨大な東京タワー模型。東京タワーというと、そんな記憶が蘇ってくるのであります。
昭和36年生まれの僕にとっては、昭和33年竣工の東京タワーは、そこにあるのが当たり前の構築物。東京タワーがない風景、というのは、想像できません。東京の街に高層ビルが立ち並ぶようになり、昔ほど圧倒的な存在感ではなくなったとは言え、今も、東京タワーは僕らにとっての東京のシンボルなのでした。
さあ、仕事を始めよう。