秋の大四辺形と、妄想〔7110〕2022/10/03
2022年10月3日(月)薄曇り
月曜日。本社棟2階から、午前3時半過ぎに、西の方角を撮影してみました。世の中はまだ寝静まっている時間帯。工場はもう、動いています。
この季節のこの時間、西の空には「秋の大四辺形」てのが輝いてます。このにっこりでは、幾度も幾度も幾度も幾度も冬の大三角を取り上げてきたのに、たぶん、秋の大四辺形のことを取り上げた記憶、ありません。だって、知らないんだもの。というくらい、結構地味な存在の「秋の大四辺形」。この写真の一番明るい星は、木星。
四辺形を構成するのは、アンドロメダ座のα星アルフェラッツ、ペガスス座のα星マルカブ、β星シェアト、γ星アルゲニブ。この4つを覚えてたら、それはなかなかの星マニア。僕は覚えきれません。
まあ、アンドロメダ座にあるアンドロメダ銀河は、有名。僕らの住む天の川銀河のすぐお隣の銀河ですきんね。銀河の直径は22万光年なので、僕らの銀河(10万光年)の倍以上。でかい。で、地球から250万光年離れた場所にあるから、まあ、直径10cmと直径22cmのボールが2.5m離れて存在する、みたいなイメージでしょうかね。大宇宙の中でいうと、かなり近い。
近いだけあって、どうやら40億年後には僕らの銀河とアンドロメダ銀河は衝突するらしいですね。銀河が衝突するって、なかなか激しいことになりそう。見てみたいねー。40億年か・・・
最近思うことがあります。
物理学の進展で、空間と時間の存在ってものが、非常につかみどころのない話になってきてます。そもそも時間が存在するのか、という話とか。それで思うことは、40億年って一瞬なのではないか、ということ。言うてること、わかりますか?
今、現在、僕は何十年も前の子供の頃のこと思い出したりするけど、それは、今となっては一瞬のこと。それで言えば、土佐の歴史も一瞬のことで、弥生時代、田村に集落があったのも、ついさっき。恐竜が生きていたのも地球ができたのも、太陽ができたのも、ついさっき。
そう。この僕らが暮らす宇宙がビッグバンでできてから今までも、一瞬。と考えることができるような気がしてるんですね。存在するのは「今」しかないから。言うてること、自分でもわからんけど。
まあ、夜空を眺めると、そんな妄想が浮かび上がってきたりします。あそこに見えているアンドロメダ銀河は250万年前のアンドロメダ銀河で、まだ、地球では原人も生まれてません。急激に寒冷化し、氷河期を迎えた時代の、アンドロメダ銀河。それは、ついさっきのこと。
秋の虫の音を聴きながら、そんな妄想。妄想はこれっぱあにしちょいて。
もうすぐ夜明け。月曜日。張り切って仕事を始めよう。とても、気持ちの良い朝です。