星空と小惑星と人類の未来〔7109〕2022/10/02
2022年10月2日(日)晴れ
空が透き通る季節になりました。鏡川大橋の上。4時半。夜明け前の空。冬の大三角系がくっきりはっきり。
星と言えば、こないだ、NASAが、無人探査機を小惑星に衝突させて軌道の変化を確認する実験を行った、というニュースがありましたね。なんか、SFみたいな話。
正確に言えば、太陽のまわりを周回する小惑星、ディディモスを周回する小さな衛星、ディモルフォスに、無人探査機をぶつけたのでした。でもまあ、小惑星を周回する衛星も小惑星と呼ぶらしいので、間違いではないのね。知らんけど。まあ、とにかく、直径160mの岩石に探査機を衝突させて、その軌道を変えられるかどうか、という実験。
もちろん狙いは、将来、地球に危機をもたらすような小惑星が襲来したとき、その軌道を変える為の、実験。もしそれが可能なら、すごい。みんな知ってるように、今から6600万年前、直径10kmの小惑星が地球に衝突して、地球環境を劇的に変えて恐竜を絶滅に追い込んだのでした。そんなことになったら、大変。で、巨大隕石の衝突で人類が滅亡する、みたいなテーマの小説や映画は数知れずなんですね。
それこそ軌道を変える為のミッション物から、人類滅亡の日時が確定した中で人々はどう暮らすのか、といった物まで幅広い。
なので、この実験が成功したら、人類にとっての朗報になるのであります。まあ、まだ最初の一歩なので、実現までには遠いでしょうけど、朗報であるのは間違いない。
将来、小惑星軌道を変えて地球衝突回避が現実になったとしたら、それはなかなか素晴らしい。人類滅亡のリスクが、ひとつ減ったことになるから。人類って、こういう知恵も、あります。
ところが人類は、劇的な環境破壊によって自分達を滅亡に導く行動については無頓着だったり、人類を危機に導く核兵器の使用を仄めかしたりするといった、バカなことをしでかしたりもする、生物なのである。残念やけど。
だから、小惑星衝突の危機が回避できても、人類自身がしでかす危機は、いつまでたっても回避できないのかも知れません。
1994年、木星にシューメイカー・レビー彗星が衝突しましたよね。もしあの彗星が地球へぶつかっていたら、その大きさエネルギーとスピードエネルギーから計算して、あの、恐竜を絶滅に追い込んだ小惑星衝突と同規模の衝撃を地球にもたらしている、と言われてます。恐いねー。
でも、将来、そういう危機は人類は技術的に克服するでしょう。しかし、人類の、人類による、人類にしでかす危機は、終わらない。昔のSFにあるみたいに、宇宙人が攻め込んできたら、少しは考えるんでしょうかね。
今朝も、いつものように夜が明けてきました。当たり前のことが当たり前である幸せよ。さあ、仕事を始めましょう。日曜日やけど。