台風一過の星空〔7097〕2022/09/20
2022年9月20日(火)晴れ!
台風一過の連休明け。せっかくの連休中が台風やったのはアレですが、台風も過ぎ去り、秋晴れの空が広がる朝。台風が夏を吹き飛ばした感満載で、窓の外からは、秋の風。台風で被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。東日本、北日本はこれからのようで、お気をつけください。
もうすぐお彼岸。秋分の日。昨日は敬老の日やった訳やけど、自分が敬われる日が近づいてくるなんで、想像もしてなかったね。してませんでした。それでも季節は巡り、またひとつ歳をとる。
写真は、今朝、晴れた西空を撮影したもの。木星が鮮やかに輝いている、星空。先日の高知新聞に、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の記事が載ってたの、ご覧になったでしょうか。そう。ハッブル宇宙望遠鏡の後継として去年のクリスマスに打ち上げられた、最新鋭、高精度の宇宙望遠鏡。その望遠鏡が撮影した感動的な画像が次から次へと送られてきてます。画像の美しさに感動してる場合ではなくて、宇宙という、遮蔽物がない環境に置かれた望遠鏡には、この僕らが暮らす宇宙の仕組み、謎を解明していく役割もあって、これからが楽しみ。
この「ジェイムズ・ウェッブ」は、NASAの2代目長官の名前なんだってね。ウィキには、アポロ計画の基礎を築いたりしてアメリカの宇宙開発を主導した人物、とある。これがロシアなら「コロリョフ」なんだろうか。旧ソ連の宇宙開発を主導して、スプートニクを宇宙に運び、ガガーリンを宇宙に打ち上げた、セルゲイ・コロリョフ。子供の頃から宇宙に憧れ、同僚の妬みによる讒言でシベリア抑留を経験したりする苦労を重ねつつソ連の宇宙開発の中心人物となった、コロリョフ。
ただ、彼が活躍していた時代に西側に対して彼の名前や行動、事績が明らかにされることはなく、ただ、「チーフ・デザイナー」とだけ言われていたのは有名な話。コロリョフの名前が明かされたのは、1966年に彼が亡くなった後であった。
このページの中に、ボストーク1号に乗り込む直前のガガーリンと握手するコロリョフの写真があるけど、とてもいい写真ですよね。自信に満ちた表情のガガーリン。心配そうな、父親が子供を見送るような表情のコロリョフ。それを見守る、とても戦略ミサイル軍司令官には見えない優しい表情のモスカレンコ。
冷戦時代、軍拡競争時代の、政治の世界の駆け引きや都合は都合として、現場には現場の空気がある。そんな雰囲気を感じさせてくれる良い写真。
ウィキ調べたら、ロシアの主要ロケット・宇宙機器製造会社エネルギアに、コロリョフの名前が付けられているんだそう。そしてその会社がある街の名前もコロリョフ。
でもコロリョフ、現在のウクライナ領で、ロシア人の父とウクライナ人の母の間に生まれてますね。今のプーチンのやり方みたら、どう思うんでしょうかねー。
ウェッブ宇宙望遠鏡の話でした。ハッブルの後継にウェッブ、というのに違和感感じるの、僕だけでしょうか。コロリョフの名前が宇宙開発関連企業につけられたように、ウェッブの名前もそっちの感じがします。宇宙の深淵を覗く宇宙望遠鏡には、ハッブルのような、宇宙の研究に偉大な足跡を残した人物の名前がいいのにね。いや、大きなお世話でした。
そんなことより台風一過。気持ち良い朝。仕事を始めよう!