日本語学者の「汽車と電車」〔8327〕2026/02/01
2026年2月1日(日)晴れ!
こないだ2026年になったと思ったら、はや2月。この勢いだと、明日には3月になるかも知れません。くらいの速さやねー。歳を重ねるごとに速くなる、時の流れ。
今日は日曜日。ご承知のとおり、最近ハマってるのが日経新聞日曜版。日曜の早朝、会社の自分の部屋でストーブに当たりながら読む日経日曜版。なんという贅沢な時間。日曜版恒例の「The STYLE」というコーナー、今日は”The Eternal Voice of Arab Divas”というテーマでした。日本語では「アラブの歌姫たち、陶酔と癒し 今も」。
「戦争と革命と圧政を繰り返した戦後の中東の歴史は、耐えがたい苦痛と悲哀を人々にもたらした。その涙に寄り添い、ひとまの陶酔をゆるし、傷を癒したのはアラブの歌姫(ディーバ)たちの声だ。代表的な歌手であるエジプトのウンム・クルスームが亡くなって50年余り。今に続くアラブ女性歌手の系譜を追った。」
まったく知らなかった世界をこのように教えてくれる特集は、日経新聞ならでは。すごいね。
「文化時評」面には「金子文子とは何者か」という記事。関東大震災の直後、大逆罪で愛人の朴烈とともに死刑となった金子文子を、この外国人排斥風潮が高まるこの時代に紹介する日経新聞。獄中手記「何が私をこうさせたか」が映画化され、間もなく公開されます。観てみなくっちゃ。
最終面、「私の履歴書」は、今日から写真家の大石芳野さん。この「私の履歴書」って、初回で、読もうと思うかどうか決まってしまいがちやけど、今月はなかなか面白そうなので読むことにしました。
「私の履歴書」の右手には、「ローカル繊に乗って小さな町へ」という記事。鉄道のローカル線で観光地でもなんでもない町へ降り立ち、歩く。ただそれだけのことの楽しさが綴られてて、これはもう僕の世界だ。
そして「日本語日記」。今日のテーマは「汽車と電車」。基本的に、電力によってレールの上を走るのが「電車」で、蒸気の力で動く機関車が客車や貨車を引いてレール上を走るのが「汽車」だと書かれてます。しかし、電力ではなく軽油で動く車両も「電車」ではなくて「汽車」だ。
これを書いている日本語学者の今野先生は高知大学に勤務経験があり、高知では路面電車が「電車」でJR土讃線を「汽車」と呼んでいるという話を紹介してます。当たり前だ。
このコラムには、昔の小説で「汽車」と表現されているものの中には「電車」もある、とも書かれています。これも高知県人にとっては今も当たり前で、たとえば大阪へ行くのに、「飛行機で行く?それとも汽車で行く?」と尋ねます。この「汽車」には当然岡山からの新幹線も含まれる訳で、高知ではJR全般を「汽車」と呼ぶことがあるのであります。
県外から来られた方が、JRの特急南風を指して「電車」と呼んだりすると、いちいち訂正したくなるよね。なりませんか?
この今野先生、高知大学勤務経験が、「電車」「汽車」表現のより深い考察につながったんだと拝察します。良かったね。
さあ、日経新聞日曜版も堪能したので、2月最初の日曜日のはじまりはじまり〜
