台風がザワザワ〔7095〕2022/09/18
2022年9月18日(日)雨
会社来てます。まだ、高知は静かな台風14号。やけど、なんかザワザワし始めた台風14号。被害がないことを祈るばかりの9月18日。
9月18日と言えば柳条湖事件を思い出す。そう。満州事件の発端となった、日本軍による謀略事件ね。昭和6年9月18日、石原莞爾らが中心となって、奉天近くの南満州鉄道の線路を爆破し、それを張学良軍による破壊だと偽り、喧伝して、軍事侵攻を推し進めた事件。これが、その後の日中戦争の泥沼への一歩であったことは明白で、理由はなんにせよ、こういう卑怯なやり口は感心せんよね。やられた方は、とても悔しい。
今でも中国では9月18日を大切な日として記憶し、忘れていないと言われてます。
そして泥沼にハマっていった日本は、結局太平洋戦争まで突き進んでいく道を辿る訳やけど、そんな昭和14年9月18日、「九・一八停止令」が公布されてます。いわゆる「価格統制令」。日中戦争の長期化で、日本国内では物資が不足し、価格が高騰してました。そこで、国家総動員法にもとづいて、価格を据え置いて値上げを禁止し、公定価格制を施いた、という話ね。こんなことしたら、とんでもないことになりそうと素人でも思うけど、はやり国民の窮乏は加速された、と言います。そりゃあそうだ。
その「価格統制令」は、戦後の昭和21年に「物価統制令」が公布されるまで続いたのでした。戦後のインフレーションに対応する為につくられた法律やけど、それは公定価格でない取引が行われるヤミ市を産み、そして徐々に活力を取り戻していった、ニッポン。
では現代は。
残念なのは、目先の景気に振り回され、将来のことを考えてないこと。日銀しかり、農水省しかり。戦争による物価の高騰は予想されたことで、原価がすべて上がっているなかで、価格添加するのはどうしようもない。それが経済だ。
でもこの円安。先日、縁あって、日本の財政を担う某省庁の元幹部の友人と話す機会あったけど、日銀のKさんが変わらない限りは円安は続くんだそうね。袋小路に入っているKさんの出口は、ない。さあ。任期は来春やけど、どうなるんでしょうかね。以前、日銀のある支店長が、この金融財政政策を続けてたら、結末は戦争かハイパーインフレによるデノミのようなガラガラポンしか無い、と言うてたのを思い出す。
いつになくこんな話を書いてしまった。台風前で、なんか空気がザワザワし始めているからでしょうか。そんな9月18日。取り敢えず、生産者乳価は、11月から上がります。そして店頭での牛乳、乳製品の価格も「やっと」上がります。値上げせずに我慢する、いや、メーカー等に我慢させるのが美徳みたいにされるのは、経済にとってよろしくないこと。なのでご理解を、心よりお願い申し上げます。
こんな時こそ、今だけ金だけ自分だけ、ではない業会リーダーと、将来を見据えた政策を期待したい。難しいけどねー。
さあ。ザワザワと台風が始まります。