旧国道とバイパスと「バイパス」〔7054〕2022/08/08
2022年8月8日(月)晴れ!
いよいよよさこいも近づいてきたけど、皆さんいかがお過ごしでしょうか。暑いねー。まあ、暑くないと、よさこいらしくもない訳やけど。
ここは一宮。いっく。いや、町名で言えば薊野東町。ここへ来るたびに、この分岐の右手の道が、かつての国道32号線だったこと、思い出すね。いや、若い人たちにそんなこと言うてもピンと来んろうけど。でもこの道路は、まぎれもない幹線道路だった。高知市から県外へ向かう幹線道路、大動脈、国道32号線。
現在の国道32号線は、県庁前から始まって電車通りを東進、南国バイパスを東進した後、ここで高知東道路に左折して北上、そのまま根曳峠へと向かいます。それが今の、国道32号線。
その高知東道路ができるまでの国道32号線は、僕の記憶では、県庁前からはりまや橋を左折して高知駅前を右折。南御座交差点を左に折れて北上し、土佐神社前から逢坂峠を越えてまっすぐ走り、根曳峠へと向かってました。
南御座を通るあの道路ができてからあの界隈が随分と発展した話は、こないだ書きました。あの道路を中心に、飛躍的発展を遂げた御座界隈。
で、あの道路ができる以前の国道32号線は、県庁前からはりまや橋を左折、高知駅前を右折するまではいっしょやけど、右折してすぐ、この場所で左折してました。で、比島を通って久万川を渡り、薊野の、鉄道の北側の道路を東進して土佐神社前、逢坂峠へとつながっていた。だから、高知駅の東にあったあの踏切は結構な交通量で、踏切遮断機の上げ下げも手動でやってたよね。
それが、南御座から一宮までのバイパスができてそっちが国道32号線となり、風景が一新されたのでした。そのバイパスと旧国道との合流地点が、ここ。
今、南御座から一宮へ抜ける道を「バイパス」と認識している方は少ないと思うけど、その痕跡は、この右手の昭和な喫茶店に見ることができます。その名も「バイパス」。旧国道とバイパスの分岐点だから「バイパス」。
かつて国道のバイパスであった道路も、高知東道路ができたことによってバイパスではなくなり、この右手の道が国道32号線であったことを知る人も少なくなってきたでしょうか。昭和は遠く、なりにけり。
現在は、県庁前から電車通りをまっすぐ東進し、南国バイパスへつながる国道32号線やけど、はりまや橋と高知駅の間も国道32号線であるってご存知でしたか?それは、このような歴史があったから。まあ、どうでもいいですが。
良いお天気の月曜日。頑張って仕事をはじめよう。