良い塩梅の、雨がいい〔7020〕2022/07/05
2022年7月5日(火)曇り
よく降りましたねー。特に西の方は降ったようで、今朝5時、四国生乳販連さんから僕の携帯に、四万十方面の生乳を積んだローリーが、道路全部不通につき待機中、と電話がありました。高速も国道も、止まっていると。大雨で。その後、高速が開通したので、無事生乳もやって来てます。
会社のある南国市、今は雨も上がって静かやけど、まだもうちょっと降る予報。気をつけましょう。
写真は、今朝の物部川。会社の対岸、物部川橋東詰の橋の下から撮影してみました。向こうに、弊社の工場が見えてます。物部川はご覧の通り、激しく流れておりました。
藩政期初期、野中兼山さんが流路をここに固定してから、こんな風景が幾度も繰り広げられてきたでありましょう。今は耐震工事も終わった大きな堤防が、僕らを守ってくれています。
それにしても、こないだまで本当に水量の少なかった物部川が、この雨で一気にこんな感じになりました。もちろんダムの放流の影響もあるでしょうが。これで、水不足は解消。良かったけど、この濁流見てると、少し降りすぎたのかも知れません。難しいねー。良い塩梅というのは。大自然は非常にデリケートで、絶妙なバランスの上に成り立っていることを思い知らされます。まるで生乳需給みたい。
ついこないだまで、生乳需給はダブダブでした。かなりの深刻度のダブダブ。いつ収まるとも知れない需給緩和状況やったのに、先週、アッと言う間にタイトになりました。アッと言う間。こいうところが難しいんですね。なかなか良い塩梅は、難しい。
良い塩梅。あんばい。
これって、梅干しを漬けるときの塩加減からきてると思うじゃないですか。ところが、ネットには、こんなこと書いてます。「塩梅とは、もともと塩と梅酢のことである。食酢がない時代に料理に梅酢を使用していた当時、塩と梅酢の味加減が丁度良いことを『良い塩梅だ』と表現していたことが語源とされる。」
なるほど。真相は、知りません。ただ、なかなか良い塩梅ってのは難しい、ということはわかります。
ちなみに僕の大好きな「大言海」には、こうあります。
(1)飲食物に加えて調味する、塩と梅酢と。
(2)転じて、五味を程良く調和して、飲食物をつくること。
(3)大政を補佐して、程よく処理すること。
(4)物事の折り合い。程あい。加減。都合。程度。
(5)身体のほどあい。身体の具合。
どうやら、梅干しとは関係ないね。
願わくば、雨も良い塩梅に降って欲しい。幾度も書いてきたけど、物部川は、ダムに堆積した土砂の関係とかで、大雨になると濁りが長引く川になっています。せっかくの鮎シーズンやのに、濁りが長引くと鮎が釣れない。良い塩梅を、お願いします。これっぱあ降ったら、もう、上等。