酪農教育ファームと子供たち〔7001〕2022/06/16
2022年6月16日(木)曇り
酪農教育ファームという制度があります。酪農教育ファームで認証された牧場は、学童などの見学を受け入れ、酪農体験を通じて、牛乳乳製品などへの理解を深めてもらう、という事業。高知県で認証を受けているのは、ここ、岡崎牧場。高知市北郊、円行寺に所在します。
この山は、かつて、岡崎正英さんという方が「山地酪農」という画期的な放牧酪農を創始したという、歴史的な山。現在は、その岡崎さんのお孫さんと結婚された鹿嶋さんが、立派に経営されています。
今日は、その酪農教育ファーム事業の一環で、高知市内の児童が牧場を訪れておりました。いいですね、子供は元気で。こちらも元気になりました。
今日の酪農ファームは、通常とは少し違うしつらえ。酪農家のお仕事を見学してもらい、牛をどうやって育ててどうやって乳しぼりをしているのか、といったお話をする、そして授乳体験や餌やり体験をする、ということろまではいつもと一緒。今日は、それとは別に、戦争やコロナによって大きな影響を受けている酪農家さんが、大変な中、みんな一生懸命頑張って、皆さんが大好きな牛乳をつくってくれているよ、という話をしました。
そして、学校へ帰ってから、子供たちに、酪農家を応援するメッセージを書いて頂くお願いをしたのでした。
そう。幾度か書いてきたけど、ウクライナの戦争の影響もあり、世界規模で、穀物価格が高騰しています。そこに円安。日本の家畜の飼料、特に穀物でできている配合飼料は、ほとんどが輸入に頼っているのが現状。その飼料価格が、高騰。いや、暴騰。そんな状況なのに、なかなか値上げができないという環境の中で、酪農家さんは非常に厳しい局面を迎えています。先日行った、幡多酪農組合さんの会合では、50年以上酪農をやってきたベテランの酪農家さんが、こんな事態は50年間で初めてだ、とおっしゃっておりました。
なんとか、やっと、価格に添加できる方向の議論が始まりましたが、このままではメンタルが持たない、ということで、鹿嶋さんとかと相談して、子供たちに酪農家さんへの応援メッセージを書いて頂き、弊社からのメッセージも添えて、個別に持参して酪農家さんを回ろう、ということになったのでした。酪農家さんのマインドを、少しでも向上させるために。
そんな訳で、今日は岡崎牧場さんへ、来てます。
ここは、高知市から近いのに、とても良い環境で牛が飼われています。観光牧場みたいにしていて、ディアランドファームという店舗も、あります。鹿嶋さんの奥様や娘さんが運営する、ロールケーキやソフトクリームが食べられるショップ。
まだ行ったことない方は、ぜひ、行ってみてください。なかなか素敵です。
最後に、みんなで一緒に牛乳飲んで、今一度、酪農家さんへの励ましの言葉をお願いしてきました。戦争は、とんでもなく大きな影響を、地球にもたらします。