五台山の野良猫と膏取り騒動〔7〕2003/04/23
2003年4月23日(水)曇り
今朝も、昨日に続いて五台山を走ってきました。途中に野良猫がたむろしておる場所がありまして、高知市保健所の、可哀想だから捨てないでね、という主旨の立札が建てられちょります。
ところで、この場所のすぐ近く、吸江という地区に、明治の始め、「吸江病院」という洋風病院が作られて、西洋人医師の治療が行われました。これが、誤解を生んで、鉄製の寝台に日本人を括りつけて膏(あぶら)をとり、西洋人の滋養に供している、という噂が広まって大規模な(1000人規模の)農民一揆が起こりました。世に言う「膏取り騒動」ですね。
今からは考えられませんが、本当にあった大事件です。このときの檄文は次の通り。
此の度政府藩主を追出し、夷人贔屓(いじんびいき)の姦吏を県庁に据え、我が日本人民を外国人に売渡し、膏を取り、彼の滋養に供出せしむる趣、甚だ以て容易ならざる事にこれあり、一日も早く藩候を取り返し、姦吏を誅し、夷狄を追い申さず候はでは、云々カンヌン・・・
すんごいですね。