鮎、ナマズ、アユ、鯰、香魚〔6970〕2022/05/16
2022年5月16日(月)薄曇り
昨日、物部川では鮎釣り解禁。四万十川、新荘川、そして物部川が解禁となりました。降雨不足の渇水でどうなることかと思いましたが、先週の雨で水量もボッチリ。濁りもなく、良い環境になったようです。とは言え、物部川。漁協関係者さんとかの努力で、自然条件さえ良ければとても素晴らしい鮎釣り川になっている物部川やけど、一旦大雨が降って上流のダムが濁ってしまうと、ダム湖の濁りによってしばらく川の濁りも解消しない、鮎釣りにとって残念な川になってしまう、物部川。
そんな状態をなんとかしよう、という動きがやっとこさ始まった、という記事を、こないだご紹介しました。うまく進むといいねー。
そんな訳で、鮎。
魚編に占と書いて、鮎。この字、中国ではナマズの意味ということ、ご存知でしたでしょうか。僕のPCでも、「なまず」で変換すると候補に「鮎」の字が出てきます。鯰もあるけど鮎もナマズ。
いつから鮎があゆになったのか。愛用の「大言海」には、こんな感じのこと、書いてます。
漢字の鮎はナマズやけど、本草和名、倭名抄に漢書を引いて「あゆ」としておるので、此の字をあてたのはかなり古い、と。しかし、それが誤りであることは、箋注倭名抄に詳しく論じておる、とも。鮎の字は、神功皇后がこの魚を釣って征韓の勝敗を占ったことに因る、とも書いてます。ここで神功皇后が釣ったのは鮎ね。いや、アユだ。ややこしいけど。その伝説の真偽はともかく、鮎がアユのことを言うようになったのは、昔々のことのようです。
だからPCで「なまず」を変換したら「鮎」が候補に上がるのは、現代日本人にとってはかなり違和感があるのは間違いないと思う。ナマズは鯰ですきんね。魚編に念。なんか、ネバネバしている感じが出てて、こっちの方がナマズっぽい気がするのは、先入観なんでしょうかね。知らんけど。
中国では、アユは香魚と表記するみたい。こっちの方が見事にあの香ばしい魚のありようを示す表現やね。香魚。鮎。そんな季節になりました。会社の裏手の物部川でも、たくさんの太公望が鮎釣りに勤しんでおられるようです。ご近所の「かりや食堂」さんでも、鮎定食が始まったでしょうか。「かりや食堂」さんでは、物部川で釣ったばかりの鮎を食べれますきんね。うなぎも美味しいけど、鮎も最高。ぜひ、行って食べてみてください。
そんな訳で月曜日。さあ、仕事をはじめよう!