サラダ記念日と橋本高校と、リニア〔6954〕2022/04/30
2022年4月30日(土)晴れ!
まだ、東京にいます。いや、ここは神奈川県か。しゅっと北が東京やけど、橋本駅。
僕らのような西日本の人間にはあまりピンとこない地名の「橋本」。神奈川県相模原市にある橋本は、今、かなり注目度の高い駅になってます。その理由は、リニア。リニア中央新幹線の駅が、橋本にできる予定なので、一気に注目度が高まりましたねー。
元々、小田原や厚木と八王子方面を結ぶ八王子街道の宿場があった町。とは言え、近年までは、こんな感じで田んぼが広がる田園地帯。養蚕とかも盛んやったんでしょうね。
その橋本に横浜鉄道の駅ができたのは1908年。それにより、交通の便の良さから都市化が進んだ橋本。そして。1990年に、京王相模原線が橋本まで延伸。新宿まで直結して、かなり便利の良い町となり、一気に発展したと思われます。そんなに便利になる少し前。まだ、京王相模原線が延伸していなかった頃、橋本のことを、僕は知りました。東京に住んでた学生時代、橋本という駅が存在することも知らんかった訳やけど、1987年に、知ることになったのでした。
1987年に大ヒットした歌集「サラダ記念日」、覚えてますよね。口語体を駆使した短歌が新鮮だった、「サラダ記念日」。もう、35年も前の歌集なんですねー。そんなになるのか。
この味がいいねと君が言ったから 七月六日はサラダ記念日
オクサンと吾を呼ぶ屋台のおばちゃんを 前にしばらくオクサンとなる
愛人でいいのとうたう歌手がいて 言ってくれるじゃないのと思う
で、その頃、作者の俵万智さんは橋本高校の国語教諭だったのでした。
万智ちゃんを先生と呼ぶ子らがいて 神奈川県立橋本高校
これ、今でもよく覚えてます。こういう短歌もあるのね、と、新鮮な感慨を抱いた歌。それで知った、橋本という町。当時、橋本駅から毎日歩いて通ったそうです。橋本駅の真ん前には、同じ神奈川県立の、相原高校もありました。その相原高校は、少し南の橋本台に移転し、そして、その跡地にリニア新幹線の駅が建設されているのでした。2027年開業は難しくなってるけどね。
八王子街道の宿場として町ができ、1908年、横浜鉄道橋本駅の開業で便利になり、1990年、京王相模原線延伸で更に発展し、そしてリニア駅。
万智ちゃんが先生と呼ばれていた頃からは、風景も随分と変わり、そしてこれからも激変していく、橋本。始めて、来ました。今や、俵万智さんの歌碑もあるんだって。
それにしても、昨日の東京の人出、すごかった。この人間の多さには、酔うてしまいます。さあ、高知へ帰ろう!