高知にも、文化の香りが〔6889〕2022/02/24
2022年2月24日(木)晴れ
おーの冷やい。シビコオル。けんど、週間予報見ると、この冷え込みも今週で終わり。これが終わるとどうやら、春。春になってコロナが収まるといいね。コロナ退散コロナ退散。
そんな訳で、高知県出版文化賞と寺田寅彦記念賞と、椋庵文学賞。もちろん僕は、そういった賞とは無縁に、60年間生きてきました。いや、小説や詩集を書いたことも、ないし。そんな僕が、昨日、生まれて初めて、その賞の授賞式に参加してきました。もちろん僕が受賞する訳もないので、オブザーバー。でも、それぞれの賞が、どういった経緯で生まれ、どういう役割を果たしてきたのか、ということについても知ることができて、新鮮な1日となったのでした。高知に住んでるのに、まだまだ知らないことだらけ。
椋庵文学賞というのは、文学、文化に造詣が深いことで有名だった仁淀村出身の医師、町田昌直さんの寄付で創設され、今年で55回目を迎える文学賞。「くらあん文学賞」と読みます。高知県内在住の方によって書かれた優れた文学作品に送られてるんですね。今年は、黒潮町在住の山下恵美子さんによる「段屋敷の子」と、高知市在住羽田正也さんの「中津刀禰日記」の2作品に送られました。2作品の受賞は、21年振りとのこと。せっかくなので読んでみたいねー。「中津刀禰日記」の「中津」は、愛宕山の近くのことなので、尚更。
そして、高知県出版文化賞。
県文教協会主催で、県内で刊行された出版物を対象に選考される賞。今年で66回目。で、その出版文化省から分かれたのが、今年で41回目を迎える寺田寅彦記念賞。残念ながら、寺田賞は、今年は該当作品なし。
今年は、高知県出版文化賞の「特別賞」が、土佐希望の家の「創立50周年記念誌 50年目の幸福録」に贈られておます。
本題の高知県出版文化賞を受賞したのは、黒潮町在住の林三沙子さんが書かれた童話集「幡多ものがたり」と、こないだも書いたけど、「坂東眞砂子著作集 しじ万より」。故板東さんの未発表エッセイなどを、ご家族の方々が纏められた佳本。で、僭越にも、僕が帯文を書かせて頂いております。坂東さんには、本当に楽しませて頂いたので、菲才を承知の上で書きました。そんな訳で、坂東さんのお姉様から授賞式にお誘い頂き、昨日はのこのこと出掛けて行ったのでした。場違いかな、とも思いつつ、のこのこと。本当にありがとうございました。とても素敵な授賞式。本当に、ありがとうございました。貴重な経験をさせて頂きました。
ああいった雰囲気を知ることができて、とても良かったです。勉強になりました。また、こういう分野で頑張っておられる方々がとても多いことを実感できたのも良かったです。僕も頑張らんといけません。いや、文学ではなくて仕事でですが。
酒ばっかし飲んでいるイメージが強いかも知れん高知にも、こういう、ちゃんとした文化の匂いが馥郁と漂っている場所がある、ということを、お見知り置きください。お酒も飲むけどね。