2021年ひまわり文庫大賞〔6833〕2021/12/30
2021年12月30日(木)晴れ!
あと2日。すぐそこに2022年が来てます。
今年もたくさん本を読んできました。が、ひまわり文庫に、12月の新刊がなかったことにお気付きでしょうか?気付かんかった?そりゃそうだ。そんなもんです。最近、ちょっと本の読み方とかを変えてて、ちょいと新刊紹介はお休み。また、まとめて紹介しますね。
そんな訳で、12月はなかったけど、1月から11月まで紹介してきた「ひまわり文庫」に入庫した本を振り返り、「2021年ひまわり文庫大賞」を選んでみよう。
例年のように、毎月のイチオシを並べてみます。
1月。ディーリア・オーエンズ「ザリガニの鳴くところ」
2月。福岡伸一、池田善昭「福岡伸一、西田哲学を読む」
4月。山岡淳一郎「後藤新平 日本の羅針盤となった男」
5月。パティ・ボイド「パティ・ボイド自伝 ワンダフル・トゥナイト」
10月。後藤健「メソポタミアとインダスのあいだ」
11月。竹中労「鞍馬天狗のおじさんは」
毎度のことながら、見事な一貫性の無さ。あっちいったりこっちいったり。こういう読書って、楽しいと思う。思います。実は、文庫の本棚から上記の本を抜き出してきて撮影してるのですが、5月のイチオシ「パティ・ボイド自伝 ワンダフル・トゥナイト」がないのにお気付きでしょうか。
にっこり読者はご存じのように、今年は、須崎に小さくて素敵な本屋さん「書肆 織平庵」を、69歳の先輩斧山さんが開店しました。音楽やサブカルチャー好きの全共闘世代、斧山さん。なので、開店祝いに、「パティ・ボイド自伝 ワンダフル・トゥナイト」をプレゼントしてきたんでございます。だから、ここにはありません。
そんな訳で2021年ひまわり文庫大賞の発表です。緊張するね。ちょっと、コーヒー淹れてきます。少しゆっくりしてきますね。
ゆっくりしてきました。発表の前に、毎月のイチオシには選ばれんかったけど、かなりインパクトが強かった本を2冊。特別賞みたいなのね。
1冊は、6月の新刊でご紹介した「土偶を読む」。これは、すごい。学問のありよう、学説の受け入れられ方などなど、社会学的にも気になる一冊。土偶はいったい何なのか、数千年の時を経て、まさに、解明されたと思います。
もう1冊は幾度も触れてきた山田五郎さんの「機械式時計大全」。商品の「価値」とは何なのか。ブランド戦略はどうあるべきか。色々と勉強になったし、僕を腕時計興味の世界に引き摺り込んだ本。高い時計は買わんけど・・
それではいよいよ発表しましょう。2021年ひまわり文庫大賞は、
パティ・ボイド「パティ・ボイド自伝 ワンダフル・トゥナイト」
ここに無いやないか。と突っ込まれそうですが、この書肆織平庵さんに寄贈した自伝は、本当に面白かった。折りしも、先日からDisney+で「ザ・ビートルズ GET BACK」の配信が始まってて、あのGet Backセッションの真実や彼らの思い、曲作りなどが見事に描き出されました。まだ観てない方は、ぜひ。
やはり偉大なビートルズ。その赤裸々な姿を、ジョージ・ハリスンの元妻にしてクラプトンの元妻にして、1960年代最高のモテ女、パティボイドが描き出す自伝は、面白くない訳が、ない。
今年一番面白かった本、といえば、やはりこれでしょう。
パティ・ボイド「パティ・ボイド自伝 ワンダフル・トゥナイト」
そんなこんなで2021年も暮れてゆく。
少し本の読み方も変わったので、ひまわり文庫の紹介の仕方も変えていきます。が、これからも、興味のある本、偶然出会った本など、読んで参りますので、よろしくお願いしますね。
さあ、忙しい。仕事仕事。