発動機マニアは高知にも〔6816〕2021/12/13
2021年12月13日(月)晴れ!
冬至も近づき、夜が明けるのが遅くなりました。土佐くろしお鉄道の1番列車は、6時半前、まだ暗い空の下。明るく輝きながら弊社の敷地に挟まれた高架を走り過ぎてゆく。
その汽車の手前には弊社の工場の建物。あの建物には、コンプレッサーが並び、予備のモートルなどの機械類が置いてあります。コンプレッサーとは、エアー、つまり圧縮空気をつくる機械。充填機など、弊社使用の機械類の多くは、エアーで稼働します。なので、とても重要な役割を果たすコンプレッサー。
今はインバーター制御の、効率の良いコンプレッサーが使われております。が、昔は、ディーゼル駆動や石油駆動の発動機が使われていたそうです。そう。今日も発動機の話。
昨日、沢田マンションの発動機のこと、書きました。そしてYou Tubeで見ることのできる発動機マニア達の動画のことも。
すると。幾分予想はしておったのですが、潮江の素敵な農家さん、Kさんから、高知でも発動機の運転会やっているよ、との情報を頂戴しました。さすが、Kさん。
情報を頂いたのは、越知町での発動機運転会のこと。どうやら、あのコスモス祭りで有名な宮ノ前公園で、毎年繰り広げられていると思われるのでした。そこでYouTubeで、「高知県 発動機 愛好家」で検索してみると、出てくる出てくる。こういう世界があったのね。なんとなくそのメンタリティは理解できるけど、実際、どんなところに魅力があるのか、と調べてみると、こんなページがありました。新潟県発動機研究所という組織の方を紹介したページ。なるほど、という感じですねー。
で、どうやら、発動機愛好家組織は、全国にあるようです。検索しても、全国各地の愛好家団体による運転会の動画がたくさん出てきます。かなり広いコミュニティが形成されてるようですな。いやー、世の中知らないことだらけ。
あの、まさに「機械」という感じが良いんでしょうね。収集した発動機で何かの仕事をする、という訳ではなくて、ただ、動かして匂いや音やメカを楽しむ。ロマンやねー。
奥さんに呆れられながら、もしかしたら「おおの、朝からやかましい」と詰られながらも、いそいそと試運転し、運転会へ出掛けていく姿が目に浮かぶ。ロマンやねー。
こういう、一見意味のないように見える世界に浸ることの素敵さよ。
昔、母の実家があった浦戸と種崎の間を結んでいた小さな船。あれを、僕らはポンポン船と呼んでたけども、たぶん焼玉エンジンがポンポン音をたててたからポンポン船。あれも、発動機がたてる音だったんでありましょう。戦前、愛宕にあった乳処理場や、戦後、南与力町にできた工場にも、発動機があって、賑やかな音をたてていたんでしょうね。
今のコンプレッサーはとても静か。朝の静寂の中、一番列車が走ってゆく。