波川駅から月田上神社を見る〔6770〕2021/10/28
2021年10月28日(木)晴れ!
JR土讃線に、波川という駅があります。はかわ駅。以前、よく利用してました。
それは、その南の鎌田という集落に「蘇鶴温泉」があったから。歴史あるあの蘇鶴温泉、幾度も楽しんだあの蘇鶴温泉は、2016年に休業し、今もやってません。高知市内から色んなルートで蘇鶴温泉まで走り、温泉につかってビールを飲んで、波川駅から汽車で帰るのを、幾度やったことか。今は、温泉がなくなったので、波川駅を利用することも、なくなりました。
その波川駅前に、用水に架かる小さな橋があって、それを渡ると立派な鳥居。月田上神社さんにお参りする、一ノ鳥居。
その鳥居をくぐるとまっすぐな小径があって、その先には、小山を上がる石段。その石段を上がって森を抜けたところに、月田上神社さんが鎮座ましましておりました。今朝、国道33号線を通ったついでに、久々に寄ってみたら、すっかり風景が変わってしまってビックリ。こんなになってたんだ。知らんかった。
その、波川駅からの参道を2004年6月に撮影したのが、これ。小学校4年生と1年生と、波川駅で合流し、月田上神社さんにお参りしちょいて、蘇鶴温泉に行ったのでした。Jr.達は、汽車が大好きなので、高知駅から二人で乗って来たんですね。
そう。こんな風景だった。山に囲まれた、田んぼの風景。空を白鷺が悠然と飛び、昔にタイムスリップしたかのような感覚になるような風景だった。静かで広くてのんびりしてて。
同じ年の9月にも行ってますね。その時は、参道を南下して、石段を上がる手前の道で撮影。とても素敵な風景でした。
それが。
その山に囲まれた田んぼの真ん中に、高知西バイパスが建設されたのでした。ど真ん中を突っ切る自動車専用道路。あの参道は道路で完全に分断されてしまいました。分断されるのは、知ってました。で、今朝は、あの道路の向こう側へ行ってみたのであります。ああ。ビックリ。
あの、山裾から上がっていく参道の石段と鳥居。あそこが、跡形もなくなっていました。痕跡も、ない。道路の付帯工事で、あの小山が切り崩されて法面工事を施されておったのです。そして、その右手に回り込んだところに新しいコンクリートの階段と急坂の車道がとりつけられ、素敵な森の小径だった場所が切り開かれて広い広い広場になってました。なんという変わり様。
確かに今朝の写真を見てみると、森の奥にひっそりと鎮座ましましておった神社の拝殿、本殿が、駅からも見えるようになっているではないか。
僕は、蘇鶴温泉まで走って、あの素敵な温泉浸かって、おいしいおでん食べて、ビール飲んで、波川駅まで歩く途中にあの神社にお参りし、拝殿前で昼寝なんぞをしてたのです。そう。森に囲まれた幽玄が社殿前は、静かで素敵で、お昼寝にボッチリだったのでした。今は昔。すっかり風情も変わってしまった。
この自動車専用道路がつくられる前の、幽玄な月田上神社の記憶は、歴史の貴重なアーカイブになってしまった。Jr.達は覚えているだろうか。
この高知西バイパスは、まだ、開通してません。でも舗装も済んでるので、開通は近いと思います。今は、道路ができただけで静かなこの風景。間もなく、夜中も車が通り続ける喧騒に包まれることに、なります。月田上神社の天御中主命も、ビックリ。