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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

鏡川北岸の馬場孤蝶歌碑〔675〕2005/02/19

鏡川北岸の馬場孤蝶歌碑

2005年2月19日(土)雨

今朝は春の雨。暖かい朝です。予想最低気温は10℃。しとしとと空から落ちてくる春雨が心地良いです、はい。

ここは鏡川北岸、柳原。山内神社への入り口に、ご覧の歌碑が建っちょります。このにっこりでも、一度だけご紹介したことがあります。明治~大正期の、土佐の生んだロマン派文学者馬場孤蝶(ばばこちょう)さんの歌碑ですね。島崎藤村たちと親しく交わりまして、慶応大学でも教鞭をとり、明治文壇への海外文芸思潮移入の先駆的役割を果たした文学者でございます。

明治24年、東京の明治学院を卒業した馬場孤蝶さんは、高知へ戻って追手筋にあった共立学校の先生になります。んがしかし。明治26年に孤蝶を訪ねてやって来た島崎藤村に文学的刺激を受けて上京、文学者としての道を歩み始めた、てな話は以前にもしましたよね。その際に、藤村くんが泊まった宿は、この写真左端界隈に在りました。鏡川を見晴らす、とても景色のいい旅館でした。

馬場孤蝶は、自由民権運動の闘士馬場辰猪の弟。馬場辰猪は、自由民権運動の中でも非常に有能な論客として活躍、明治18年に当局によって入獄されるるも、6ヶ月後に釈放され、その足で渡米、アメリカから、日本の藩閥政治打倒を訴えるという当時としてはとんでもない戦略に打って出たのでした。日本の甲冑姿で演説したと言いますからすごいです。

その弟馬場孤蝶も胸に熱い思いをたぎらせた青年でした。この歌碑には次の歌が刻まれちょります。

一輪ノ?月 中天ニ輝クヲ 見タリ


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