本がある場所だから行く〔6683〕2021/08/02
2021年8月2日(月)晴れ!
まだ夜明け前。少し前まで、もう明るくなり始めてた時間なのに、まだ真っ暗。まだクマゼミも鳴き始めてません。もう8月か。季節はどんどんと過ぎてゆき、高知ではもう稲刈り真っ盛りになりました。
昨日は、会社で一仕事済ませてから一旦帰宅し、北山界隈から旧鏡村を自転車で走ってきました。炎天下やけど心地良い時間。ベージュの折りたたみ号で向かったのは、円行寺から柴巻方面。そう。龍馬が再々訪れたという田中良助さんのうちがある、柴巻。そこから、旧鏡村の小浜へとつながる道があったので、それ、走りました。いやー、軽トラでないと走れんような道で、しかも最近ほとんど誰も通った痕跡のない、道。
大きなヘビに遭遇したり、壁面の蛇紋岩を楽しんだりして帰ってきました。身近な場所に、まだまだ知らない素敵なところがあるのが、楽しい。
楽しいと言えば、本。電子書籍もいいけども、やっぱし僕は、紙の本。そしてそれをネットで買うのもいいけど、やっぱし僕は、本屋さん。なぜかと言うと、楽しいから。
ネットとかで買うと、どうしても自分の好みとか嗜好とかに走ってしまい、同じようなジャンルの本ばかり選ぶ傾向になるんですね。ところが本屋さんだと、その展示の仕方とかで、普段なら手に取らないような本もうっかり買ってしまったりするし、とんでもない本みつけて買うことも、ある。なにより、楽しい。
本屋さんでも、いろんな本屋さんがあって、楽しみ方はそれぞれだ。例えば八重洲ブックセンターとか、高知で言えば金高堂さんとかの大きな本屋さんでは、時間かけてウロウロしながら、自分の感性を開放して、何かを感じた本を、買う。在庫が多いのでね。選択の幅が、広い。
TSUTAYA中万々店さんは、また、別格で、書店員さんの想いを受け止めながら、ワクワクしながら選ぶ本屋さん。
そして、小さな小さな本屋さん。最近、全国各地で増えてきたらしい、小さな小さな本屋さん。
今日の日経新聞文化欄には、そんな小さな小さな本屋さんや、小さな私設図書館のことが書かれてました。文化欄は、僕が日経新聞で一番キチンと読む欄かも知れません。日経新聞の読み方としては、いかがなものかやけど。l
で、今朝の記事には、瀬戸内海の人口6000人の島で昨年開業した、古民家改造の本屋さん。面白いのは、お客さんが古本を持ち込んできたら自家焙煎コーヒー1杯と交換します、というシステム。その方法が功を奏して今では古本が8割なんだそう。なんでもかんでも持ち込んでこられたら大変なことになりそうやけど、お客さんも、その本屋さんに相応しいような本を選んで持ち込むようになるから、たぶん心配無用。
で、我らが「書肆 織平庵」だ。まだ開業したばかりで、週末夜はブックバーもやってる「書肆 織平庵」。なんでこんなに御執心なのかと言うと、置いてる古本のジャンルがツボだから。サブカルチャー、音楽、マニアな文化などなどね。だから僕も、何冊か、寄贈させて頂きました。とはいえ、店主斧山さんが嬉しくない本だったり、織平庵に相応しくない本だったりするといかんので、気を使います。
そんな寄贈本の中で、一番喜んでくれたのは、2018年4月の新刊でご紹介した、「夜這いの民俗学」でした。さすが斧山さん(69)だ。
「書肆 織平庵」の蔵書に相応しい本を持ち込めて、僕も嬉しい。
こういう本屋さんは、店主と客とのコミュニケーションの中でできあがっていくんだろうな、と、今朝のこの記事読みながら思ったことでした。
こういった小さな小さな本屋さん、いくつか行ってにたけど、僕の好みでは「書肆 織平庵」がいちばん。また、行ってみなくっちゃ。
とかなんとか書いてるうちに、夜が明けてきました。セミもそろそろウォーミングアップ始めてます。
僕も、仕事を始めよう。今週も頑張って張り切って仕事仕事!