9年後、同じ場所で〔6617〕2021/05/28
2021年5月28日(金)薄曇り
不思議な、奇跡のようなできごと。
まずは9年前に遡ります。
舞台は、ここ。ここは堀川に架かる大鋸屋橋の上。この南側の角地の2階に、食堂のような、飲み屋さんのようなお店があります。9年前、すぐ近くから引っ越してきて新装オープンしたばかりだった、そのお店。以前のお店の頃から、僕は、たまに一人で寄って特製のあかうしを煮込んだカレーとか、ナシゴレンとかを食べたりビール飲んだり泡盛飲んだりしてました。9年前のその日も、家への帰りがけ、ふらりと立ち寄ったのでした。
その日は、県外からのお客様が来店してて、一人で食事しておられました。お話を聞くと、弊社にとってはお客様になる全国企業の、四国法人の社長さんとして赴任してこられたとのこと。まだ、住まいが決まってなくて、決まるまで、この写真の右手に写っているホテルに宿泊してて、そこから近所のその店に、夕食を食べに来られていたのでした。
弊社にとってはお客様、ということもあって、厚かましくも、色々と高知のことをお話し、ひろめ市場のヂモティならではの楽しみ方とかをご案内しましょう、とか申し上げて、別の日にひろめでご一緒させて頂いたりしたのでした。厚かましさに驚いたと思います。
それ以来、そのTさんは、弊社にとってはお客様の社長様ですが、とてもとても親しくさせて頂いてまいりました。お父様が、高知海軍航空隊にて17歳で終戦を迎えられたという、高知とのご縁もあり、そんな話もたくさんしました。幾度かここのお店で飲んだりもして過ごしてきた、9年間。去年の今頃、コロナで全国一斉休校になって学校給食向けの生乳が余剰乳となって困ったときに、いち早く、応援のキャンペーンを張ってくれたのも、T社長でした。本当に助かりました。ありがとうございます!
そしていよいよ、今月いっぱいで、東京の本社へ戻られることになったT社長。ご挨拶をどうしよう、と考えていた矢先。
昨夜、急遽、ちょいと事情ができて、夕食を食べてから家に帰らんといかんなりました。そこで立ち寄ったのが、ここのお店。コロナでほとんど外食もしてないので、久々。何ヶ月か振りで、あのカレーを食べて帰ろうと思って店の玄関を入ったら。そこにはなんと、Tさん。T社長さんではないか。思わず、手をたたいてしまいました。意味もなく。いや、ビックリ。
この近くにお住まいの料理研究家、松崎先生のところに、社員さんたちとご挨拶に伺い、その帰りとのこと。そして、明日には高知を離れられるとのこと。もう、住まいは引き払ったので、その右手のホテルに泊まってて、夕食を食べにこの店に寄った、とのこと。
なんという偶然。
9年前の再現のような、できごと。
そのお店をしょっちゅう利用してるならともかく、最近はコロナで、二人ともまったく立ち寄っておりませんでした。それがたまたま。たまたまにも程がある。驚きました。
幸か不幸か、T社長は、高知を訪れてすぐの夜と、高知を離れる直前の夜、ここで僕に出会い、一緒に飲むことになったのでした。幸であったことを祈るばかり。
お家は八王子の界隈で、僕が一昨年徘徊したところとは結構近い、とのことでした。一緒に高尾山登りましょう、と盛り上がったりして。
せっかくの高知とのご縁を、これからもつないでいって頂けたら嬉しい。
言い忘れたけど、T社長は、その手腕はもちろんのこと、流通業界では見たことないくらいの人格者にして、紳士。素晴らしい経営者です。高知でも、そのお人柄で多くの友人知人の輪を広げられたことと思います。9年間、本当にありがとうございました。また、東京で、そしてこの店で、お会いしましょう。
このご縁は、単なる偶然ではないような、そんな気がして、今日のこのにっこりを書いています。