ユーフォーとユーエフオー〔6608〕2021/05/19
2021年5月19日(水)小雨
UFOは実在する。
そう、アメリカ国防総省の、UFOに関する情報担当者だった人物が、テレビ番組で明言した、という記事が、今朝の新聞に載ってました。そういう発言をした意図とか、実際に実在するのかどうなのかという話は難しいのでやめといて、今朝はUFOの読み方の話。以前も一度やった気がするけど、気にしないでください。
UFO。未確認飛行物体。Unidentified Flying Object。
僕らがまだ小学校の低学年の頃は「空飛ぶ円盤」だった。宇宙人は空飛ぶ円盤に乗ってやってくるもので、そんな本も結構出版されていたと思います。それがUFOになったのは、僕の記憶では「謎の円盤UFO」からだ。ウィキによると、1970年から1971年にかけて日本テレビ系列で放送された、イギリスのSF特撮ドラマ。ストレイカー司令官が格好良かった「謎の円盤UFO」。地下20何階かの「シャドウ」という地球防衛組織が、宇宙からやってくるUFOの侵略を阻止する話ね。番組の冒頭だったかなんだかに「謎の円盤 ユー エフ オー」というナレーションがありました。そう。あの頃、UFOはユーエフオーだったのだ。介良の子供がUFOを捕獲したのは1972年だから、あれはユーエフオーを捕獲したのでした。
それでは、いつからUFOをユーフォーと呼ぶようになったのか。僕は、ピンクレディだと思ってました。
♪チャー チャー チャー チャー チャーーーーーー ユーフォー
チャララチャッチャッチャッ チャララチャッチャッチャッ
今でも踊れます。僕ら世代は、全員踊れると思います。あれがUFOをユーフォーと呼ぶようになった嚆矢だと思い込んでいました。ところが。
ピンクレディの「UFO」は、1977年12月リリース。
日清の焼きそば「UFO」は、1976年5月発売。
そう。日清焼きそば「UFO」の方が先だったのだ。正確には「U.F.O.」。これって、「うまい・太い・大きい」の略なんだって。知ってました?
でもあの丸い容器がUFOをイメージさせてたのも間違いない。とにかく、UFOをユーフォーと読ませたのは、日清焼きそばが先だったのである。ピンクレディはその次。
焼きそばとピンクレディの功績で、今も、ほとんどの日本人は、この記事の見出しを「ユーフォー実在」と読みます。
ところが調べてみると、英語では「ユーエフオー」と読まれるのである。ウィキに、そう書いてあります。「古くはユーフォーという読みも行われていた」とあるけど、今ではみんな「ユーエフオー」。ストレイカー司令官が正しい。
そんな訳で、UFOが実在するのかどうかは知らんけど、英語圏ではUFOはユーエフオーで、日本ではユーフォー。焼きそばとピンクレディが、そう決めたのです。
だから、もしUFOが実在してて、上空に飛んできたら、英語圏のひとたちは「オー!ユーエフオー!」と叫び、日本人は「あ、ユーフォーや!」と叫ぶ訳で、円盤に乗ってる宇宙人にとっては、どっちが正しいのか、迷うことになると思います。