ツバメ、燕、燕三条、子育て〔6601〕2021/05/12
2021年5月12日(水)曇り
ツバメの赤ちゃん。産まれました。
今年は、去年までツバメが産卵子育てしていた巣が壊れてたので、どうなることかと思ってました。しかし偉いもんで、あっという間に新しい巣を建築した今年のツバメさん。このところ、その新しい巣で静かに座ってるツバメの姿を見てたので、そろそろ産まれるのかな、と思ってました。そして一昨日。今年新築の巣から小さくて可愛い赤ちゃんの顔が覗いてるのを発見。やったもんですねー。今年も、この巣からツバメが巣立っていくのを見ることができて、僕は嬉しい。
これから親鳥にとっては、エサ運びに忙しい日々が始まるのであります。子供にはたくさんの栄養が必要。栄養補給は、親の務め、社会の務めだ。
ツバメといえば燕市。新潟県の燕市は、金属洋食器の街として有名で、円安になったり円高になったりするたんび、ニュースで取り上げられたりします。輸出がメインの街だから。
で、燕市といえば燕三条駅。上越新幹線の開業に合わせてつくられた駅ね。この駅の開設にあたっては、いろいろと面倒臭いことがあったこと、覚えてます。
新潟駅と長岡駅の間に駅をつくることが決まり、燕市と三条市で激烈な誘致合戦が繰り広げられたのでした。結局、その市境に、両方の市にまたがって駅が作られることに決定。ああ面倒くさい。更に面倒くさかったのは駅名。どちらも、市の名前をつけると譲らない。そこで燕、三条、両方の名前を駅名に入れることが決まったものの、今度はどっちを先にするかで紛糾したのでした。大人の事情ね。結局、角栄さんの裁定で、駅名は燕を先にもってくるけど、駅長室は三条市に設けて駅の所在地を三条市にする、ということになったのでした。なかなか難しいね。どうでもいいみたいやけど、当事者にとってみたらどうでも良くなかったんでしょうねー。大人の事情って、難しい。
で、その三条市では、2014年頃、前市長が「米飯中心の学校給食に牛乳は合わない」と言い出して、学校給食から牛乳を廃することにして、物議を醸しました。僕らの業界では、かなり問題になった、三条市問題。市長の勝手な思い入れ。ご飯を食べるのに牛乳は合わない、という思い込みね。合うか合わんかは別にして(主観の問題だ)、現場では、牛乳を入れないと、予算の中で必要な栄養が確保できん、という問題が発生しました。それだけ、牛乳というのは重要な食品だったのでした。
そこで。撤回すりゃあいいのに、後に引けんなった市長は、給食の時間と別に「ドリンクタイム」という時間を設けて、そこで牛乳を飲むようにしたんですね。これはもう、後に引けんなった市長の意地というしかないでしょう。大人の事情。現場は大変だったと思います。かわいそうなのは子供たち。
その「ドリンクタイム」も、今年度から廃止になり、元に戻ったそう。そりゃあそうだ。自然の摂理。
現場を無視し、個人の勝手な思い入れや意地で決められた政策に振り回され、かわいそうなのは、子供たち。
そもそも、米飯に牛乳が合わんと誰が決めたんだろう。それ言うなら、洋食メニューのおかずにはご飯は合わんので、洋食のときはパンにせんといかんやろう。それとも給食、和食だけにするか?
やっと平常に戻った三条市。
このツバメの赤ちゃんではないが、子供の成長には栄養がバランス良く必要なのである。合理的に、おいしく、バランス良く栄養が供給できる牛乳をナメちゃいけません。大人の事情で子供を振り回しちゃあ、いけません。
ツバメでも人類でも、子供の栄養補給は、親の務め、社会の務めなのだ。