朝靄の土地〔6597〕2021/05/08
2021年5月8日(土)晴れ
連休が終わったと思うたら、はやくも土曜日。仕事、してますか?
今朝は自転車で会社。土曜で、少し遅めの出勤。正面から朝日が昇る。靄の中から朝日が昇る。
そう。今朝はかなり霧がでてました。昨日雨やったですきんね。雨上がりの朝、この南国市伊達野から住吉野、西野々にかけての界隈は、いつも濃い霧がたちこめて美しい風景になりますね。南に鉢伏山から連なる向山、北に船岡山、吾岡山があるからでしょうか。
緑が濃くなり始めた田んぼの向こう、靄の向こうにお日様がポツン。
ここは、地理院地図で見たらこの十字の場所。この界隈の田植えは早いですね。で、地名に「野」がつく、という意味を考えてみました。伊達野、住吉野、西野々。そうそう、伊達野の西は介良野やし。
今はこんなに美しい田んぼが広がるけども、ひょっとしたら昔は田んぼではなかったのか。田んぼには適していない土地で、野っぱらだったから「野」がついてるのかどうなのか。どうなんでしょうかね。
野市は、更新世段丘で田んぼには適しておらず、野中兼山さんによって灌漑されてから豊かになって、「野」に市が立つようになったから野市、と聞いたこと、あります。
では、ここの地盤はどうなっているのか。
地理院地図、またまた進化してます。これ。「地形分類」。自然地形と人工地形が色分けされてまして、そこをクリックすると、その土地の説明が表示されるという優れもの。すごいぞ、国土地理院。こうやって見て見ると、この、南と北を山に挟まれた土地は、氾濫平野と旧河道。青いのが旧河道で、黄緑色が氾濫平野ですきんね。
つまり。これで考えられることは、ここはかなり水気の多い土地だったということ。それが原因なのかどうなのか、古代には田んぼがつくられなかった土地なのかどうなのか。
現在の田んぼの形状が、かなり歪な形なのは、そのそもそもの地形によるものだ、ということは、わかるけど。
雨上がりの朝、ここに霧が立ち込めるのは、山に挟まれているという地形条件だけではなく、地下を伏流水が流れる水気の多い土地だから、ということが言えるのかどうなのか。
いろんなこと考えながら、朝靄の中、朝日に向かってペダルを漕いできました。地理院地図さん、頑張って仕事してます。僕も頑張って仕事仕事。