北山某所の、翡翠〔6548〕2021/03/20
2021年3月20日(土)曇りのち雨
お彼岸。午前中から14時過ぎくらいまで、諸々こなしました。会社行ったりして。で、雨が降り出したけどもめげずに、14時過ぎに自転車で出発。高知市の北部、北山山中。
こないだの「石談義」は面白かった。四国ってのは、高知ってのは、全国的にも、また地球的にも面白い地層があって、面白い石がゴロゴロしてるんですね。石だけにゴロゴロ。石マニアにとっては、退屈することがない高知の山。そのときの「石談義」で、Nさんがおっしゃってたのが、北山の某所で発見したという「翡翠」。ヒスイ。
高知市の北部の山は、蛇紋岩地帯があったりチャートがあったり石灰岩があったりで、なかなか面白い石がたくさんあるのですが、翡翠とは。いやいや、ビックリ。
大学などの石の専門家さんたちと、山を歩いていて突然みつけたそうです。Nさん。いやね、山の中に突然緑色めいた石があってもね、普通、翡翠だとは思わんすよね。石マニア、恐るべし。見つけたときにこれは翡翠だ、と直感したNさん。大学の先生に分析してもらい、確かに翡翠であると確認できたそう。すごい。
その場所の詳細をご教示いただいておりましたので、今日の午後14時過ぎから雨の北山を自転車で漕ぎ上がり、その場所まで探索に行ってみたのでした。ああ。なんと素晴らしい土曜日だ。雨やのに。
写真で、僕が触っているのが、その翡翠。ヒスイ。確かに良い緑色、してます、ウィキみてみると、翡翠は、そもそも日本では、古代から宝飾品の「玉」として利用されてたけど、中国原産と思われてました。ところが世界最古の翡翠加工品が新潟県の糸魚川から出てきて、古くから日本でも産出されてきたことがわかった、と書いてます。それだけ珍しかった、翡翠。そんな翡翠が、北山にシレっと転がっている不思議。なんでこんなところに、という理由は全然わからんけど、転がっているのは、事実。
でもここは、谷川が流れている場所。そのうち、土砂に埋もれてわからんなってしまうかも知れんので、今のうちに愛でておきましょう。
この谷、すばらしい。石がね。すごいね。僕は素人なので、どの石がナニ石なのか全然同定できんけども、いろんな種類の石が転がってるのは、わかります。谷川なので、この山体の上部から、いろんな地層のいろんな岩石が流されてきて、ごちゃ混ぜに転がってる訳で、石の博物館みたいになってました。専門家と一緒に歩いてみたい。
この近くの集落では、砂岩とかチャートとかの石積みに蛇紋岩が混じってたりして、面白いっす。面白くないですか?
ヒスイで思い出すのは「おんぶおばけ」。おんぶおばけは、翡翠から生まれたおばけやったよね。原作は我らが横山隆一先生。なんでそんな設定にしたのかは知らんけど、少なくとも、横山隆一先生は、高知に転がっている翡翠を見たことは、ないと思います。
石談義のおかげで、貴重なもの、楽しませて頂きました。
雨の北山の、美しい翡翠。