道路ができました〔6528〕2021/02/28
2021年2月28日(日)曇り
そんな訳で、昨日の午後4時に、高知東部自動車道の高知ICと高知南IC間が、開通しました。今朝の新聞でも大きく取り上げられてますね、命の道路として。今朝、五台山てっぺんの駐車場から撮影してみました。丁度まんなかくらいに、新しくできた高知中央ICが見えてて、そこから左へ、高知ICの方へと高架の道路が伸びております。
地理院地図には、その新しい道路と高知中央ICも書き込まれています。この写真の風景は、1970年代はこんな感じで、1960年代は、こう。ああ。隔世の感の激しさよ。
あの高知中央ICと高知自動車道の高知ICの間も無料区間ではあるが、無料では通れません。ややこしいけど。あの区間を走るには、高知自動車道に一度は乗らんといかん仕組みになっちょりまして、東部自動車道から高知中央ICを通り過ぎると、高知ICでは降りることができんので、伊野方面か南国方面への有料高速道路に乗るしかない、という構造。
勘違いする人が多そうなので、高知南ICから高知中央ICへ向かうと、これでもか、と言うばあ、「無料区間は高知中央ICで降りてください」みたいな標識が現れるのに笑ってしまいます。高知ICでも降りれるようにしたら良かったのにね。
今朝の高知新聞「小社会」も、この道路の話題。で、古代の官道について触れられてますね。さすがの視点。高知新聞さんの、こういうところ、好き。何を書いてるのかというと、7世紀から8世紀にかけて整備された、日本の古代官道は、幅が6m以上ある直線道路で、とてつもない交通インフラだったという話。しかし、その官道は、中央集権支配にためのものであり、地域の利便性は考慮されてなかったのでした。現代の高速道路は、地域の利便性のためのもの。
高知でも、古代官道の跡が発掘されてて、こことか、こことか、こことかを、このにっこりでもご紹介してます。律令時代は、とにかく中国の先進文明に追いつくことや、国際社会で認められることが優先されたので、実情を無視して中国の制度やインフラをそのまま輸入し「我が国もこれだけ文明社会ですよー」とアピールする材料にしてた訳ですな。
結局、その古代官道というスーパーインフラは、その後、廃れてしまいました。実情に合ってないものは、続かない。
さて。これから人口減少が進み、地域が本当に必要とするものも、変わっていくと思います。たぶん、道路網の整備よりも大切なもの、重要なものが生まれてくると思う。
100年後に、ここから見た風景がどんなになってるんだろうか。たぶん、想像する未来とは全然違う未来が、あると思います。1960年頃にこの風景を見てた人が、現代のこの風景を想像することは、ある程度できたと思う。ある意味、延長線上の風景だから。
でもたぶん、こっから先は延長線上には、ない。