開通前日の道路と動的平衡〔6526〕2021/02/26
2021年2月26日(金)雨
高知東部自動車道の、高知ICと高知南ICの間が、明日、開通します。開通目前の高知南ICを、五台山から撮影しました。今朝、4時半前。開通してない部分は、まだ真っ暗やね。これで、高知自動車道と高知東自動車道が直結する訳で、まあ、便利にはなりますな。
ここにインターチェンジと道路ができることを知ったのは、16年ばかり前のこと。
今朝と同じようなアングルで、こんな感じで撮影してます。もう、その頃には計画はできてて、用地買収も進んでて、田んぼが道路の形に切り取られれました。2005年10月16日。
でもそれから、長かったですねー。16年近くが経過し、やっと、道路として開通する日を、明日、迎えます。めでたしめでたし。
高知東部自動車道の工事では、2008年12月に、向山戦争遺跡の調査が行われ、現地説明会が行われました。あれからでももう13年経過し、あのとき一緒に行ったJr.2号ももう社会人。
道路ってのは、できてしまうと、便利。特に高知東自動車道は、南海トラフ地震の際の命の道路としての機能が期待されてて、県東部の皆さんにとっては有り難い道路となります。とは言え、まだ、高知龍馬空港ICと野市の間が繋がってなくて、物部川は国道で渡らんといけません。あそこがいつ繋がるのかは、まだ表明されてないっすね。
あの区間の、上岡八幡宮前の田んぼに、道路工事の旗が立てられたのを発見したのは、2016年5月のこと。まだ5年しか経ってないので、開通はまだまだ先のことでしょうかねー。
16年前のにっこりには、その日、午後から追手前小学校の校区区民運動会へ行かんといかん、と書いてますなー。そう。あの、僕らの母校、追手前小学校も、2013年3月23日に閉校。新堀小学校と統合されてはりまや橋小学校になりました。跡地はオーテピアに。
なくなっていくもの。新しくできるもの。この世界は、常にあたらしいものに入れ替わりながら存在している。動的平衡というやつやね。あの、「福岡伸一、西田哲学を読む」は面白かった。再読すべき、本。
常に入れ替わっている平衡状態にある、というのが僕らの生きている世界。
だから、新しくできるものも、また、次の新しいものにとって替わられる。こないだ明治期に掘られた隧道の話をしたけど、どちらも現在のは三代目で、またいつしか新しいものにとって替わられる運命に、あります。もしくは、役割を終えてなくなるか。
この、ビックリするくらい長い年月かけて完成した新しい道路も、いつかは、また新しいものにとって替わられる、または役割を終えてなくなる運命にある訳で、開通を翌日に控えた華々しい朝に何を書いてるんだろうかと思いながら、鴨長明はえらかったと思うのでした。