白梅、紅梅、菅公、カンコー学生服〔6512〕2021/02/12
2021年2月12日(金)曇り
今朝は、久々に潮江天満宮さん。4時半過ぎの静かな境内では、梅の花が咲き始めてました。
この天満宮には梅園があるんですが、そちらの方は、まだまだやけど、ご覧のように、参道脇の白梅がキレイに咲き始めてて、その向こうの紅梅「飛龍梅」も、特徴ある花を咲かせ始めてました。
天満宮と梅、菅原道真公と梅の関係は、このにっこりでも幾度か書いてきたので、今朝は別の話ね。
菅原道真公。菅公とも言われ、いつしか学問の神様として崇められるようになった、悲劇の政治家。菅公。
僕らが学生時代、学生服と言えば「カンコー」だった。いや、もうひとつメジャーなメーカーあったけど、忘れてしまいました。なんせ、40年以上前の話。
あの頃「カンコー」が菅公のことで、菅原道真公が学問の神様であることにちなんで付けられたブランド名なんてことは、全然知りませんでした。知ってました?
僕が「カンコー」が「菅公」であること知ったのは、高校卒業して随分時間が経ってから。田舎行くと(田舎行かんでも)、古い建物の壁とかに、古い広告看板がたくさん貼り付けられたままになってるの、見かけますよね。ボンカレーとか、オロナミンCとか、金鳥とかの看板。そんな看板の中に「菅公」と書かれた看板があり、そうか、カンコーは菅公だったのか、と気付いたのでした。どうでもいい話ですが。しかも前にも書いた話ですが。
今もありますね、カンコー学生服。岡山県所在の、学生服メーカー。僕らの頃の学生服と言えば学ラン。ブレザーなんてーのは、非常に珍しかったと記憶します。いや、都会へ行けばブレザー制服の学校もあったでしょうか、少なくとも高知では、非常に珍しかったのであります。制服と言えば学ラン。
カンコーさんは、あの頃は尾崎商事という社名で、2013年から菅公学生服に社名を変更したとウィキに書いてます。HP見ると、今も男子の学生服のシンボルは学ランなんすね。僕の通った中高は、今もあの頃の制服と変わってません。
いや、変わってました。Jr.達が同じ中高に通ったので、同じように見える学ランを見てみてビックリ。まず、軽くて着心地がいい。そしてカラーがプラスチックではない。それに驚きました。学ランのエリの部分の上に、少しだけ白く見えてるの、今はそういう風に白い布で縫製されてて、僕らの頃みたいに、プラスチックの白いカラーをパチンパチンと襟に嵌めんでもよい仕掛けになっておったのだ。なんという革命。知りませんでした。今考えるとあのプラスチックのカラー、痛かったよね。不良学生は、カラーをしないなどの抵抗をしたりしてたけど。
そうそう。ヤンキーは長ラン、短ラン、ボンタン。女子は踝までの長いスカート。ああ。今はむかし。
今、ある、ちょっと近いところで仕事されてる同級生女子も、当時はスカートが靴までありました。絶対内緒やけど。
それにしても、今の学生服って、進化しておるんですな。見た目おんなじ学ランでも、機能は随分と違います。
そして、「学生服」という文化は、意外にも、なかなか廃れない。文化の洋風化、自由化の流れの中で廃れていってしまうのか、と思ってたけど、進化しながらガラパゴス的に定着している、学生服文化。その中で菅公さんの果たしている役割は大きいのかどうか知らんけど、道真公は、自分の名前を冠した制服を日本中の学生さんたちが着て、学校に通う風景みたら、きっと、嬉しいと思う。
そろそろ東風が吹き、梅の匂いの中、春が近づいてくる。